セラピーの詳細

目次


施術の特性

時間・料金(別ページに移動します。)
施術に関するその他の事項(別ページに移動します。)

施術の特性

 
筋膜には、
私達の身体がどういう捻れや歪みを持ち
それがどのように身体を緊張させているか、
身体の内側の状態が映し出されます。
いわば、内側の状態が映写されるスクリーンの様なイメージです。

施術では、筋膜に映し出される情報を
全身に渡って読み解いていきます。

筋膜が保持している情報は、
「体表の体組織のゆるみ」という形を取って現われます。

施術ではこうした体組織のゆるみを、
全身に渡ってくまなく探して行くことになります。
 
 

当院の前半期における施術では、
こうした「ゆるみ」の箇所が帯びる物質的な手触りの違いが
施術の重要な指標となっていました。

ところが、人間の感覚の成長と言うのは面白いもので、
長い間 筋膜の感触を手がかりとして身体を探索し続ける内に、
施術者の手の感覚に変化が現れました。

それまでは物質的な「ゆるみ」という
手触りによって感じていたものを、
在る時「ひびき」として感じるようになったのです。

身体から現れる「ひびき」を通して
施術を行うようになったことは、
施術の性質の大きな変化を意味していました。

と言うのも、以前の手法では文字通り手探りで
施術者が一生懸命になって
変化のための糸口を身体から探し出していました。

それが今度は、身体の側から
「ここに触れてほしい」という自己主張を
受け取る形へと変化したわけです。

 
 
施術では、身体が示してくれるサインを
できる限り正確に受け取ることに意識を集中し、
次から次へと自在に移動して行くサインを
丁寧に追いかけて行きます。

身体はその様にして、自らサインを示します。

身体自身がどう変わりたいのかを、
自分から進んで伝えようとしてくれるのです。

身体から示される「サイン」としての「ひびき」を
丁寧に追いかけて行くと、
施術の終わり頃には身体の上に「地図」が現れます。
 

(この画像をクリックすると、「身体の声を聴く施術」が出来るまでの道のりについてより詳しく書いた記事に移動します。)

 
 
「地図」は、
その人が時間的な経過の中でどんな風に身体を使って来たかを示し、
なぜその症状や現象が私たちの身体に起きる必要があったのか
その理由について語ってくれます。

こうした地図を描き出すのは、
私たちの身体の中に刻まれている
パターン化された「力のつながり」です。

私たちがそれぞれ人生の中で体験して来た
ケガや病気、事故や事件と言った出来事はもちろんのこと、
日常的な習慣や仕事の中で感じている義務や責任、
人との関わりの中で感じる不安や罪悪感といった思考や感情も、
私たちの身体に緊張をもたらします。

身体に生じた緊張は、
その時の姿勢や体勢を通して様々な部位を結び付け、
それぞれの人に固有の
独自な「力のつながり」のパターンを作り出すのです。

こうした「力のつながり」があると、
私たちの身体は無意識にパターン化された反応を起こし、
状況に応じて反応や動きを自由に変えられるだけの
柔軟性や適応力が削がれることになります。

自分の身体でありながら自分では身体をどうにもできない、
身体は容易に手の内に収まらないもので、
年に応じて勝手に悪くなって行ってしまうものだという
誤った考えを私たちが信じやすいのは、
このためです。
 
 

身体自身は、
いつでも良い方向に変化しようとしています。

そして、いつでも機会さえあれば、
私たちの自由を制限している「力のつながり」を解くために、
最も効率の良い手順を開示してくれるのです。

当院で行うセラピーでは、
そうした身体から提示される変化の為のプロセスを最大限の正確さで辿り、
身体はもちろんのこと、あなたという存在全体が
本来の自由さを存在の内側から回復して行けるよう、サポートします。

 
 
 
次のページへはこちらよりどうぞ。
『時間・料金』
『施術に関するその他の事項』
 
 
 
筋膜に関してより詳細に知りたい方は
筋膜のメカニズム① 歪みの発生』
筋膜のメカニズム② 筋膜に現れる線条の軌跡』
筋膜のメカニズム③ 時空の織物としての筋膜』
をご参照ください。