子宮が、「底力」を生む。

 

子宮。

 

この単語を聞くと、

皆さんにはどんなイメージが浮かびますか?

 

閉経の声がそろそろ聞こえ始めている方や、

すでに閉経しましたという方達と話していると、

ホルモンバランスが崩れることはあるものの、

生理がなくなって楽だという意見が意外と多く出て来るように思います。

 

と言う事は、子宮と言えば、

生殖器→月経→面倒くさい…

という図式になっていることが多いのではないかと思います。

 

それに、子宮は新しい生命を育てる、いわば

器(生殖器)として学校教育では教わりますから、

子供の為の臓器ではあっても自分の為のものだという認識は

育ちにくいのではないでしょうか。

 

身体にあるエネルギーシステムであるチャクラなどの勉強をしている方だと、

子宮は第1チャクラとつながっており、

子供を育むだけでなく自らの創造性と関わる大切な臓器だと

感じられているかも知れません。

 

 

先日のことです。

子宮も卵巣も、実は私たち自身の身体の安定性に

非常に大きく貢献している事に気付く出来事がありました。

その時に、子宮や卵巣が、生命を支える土台になっていると言っても

過言ではないと感じました。

 

今回は、その時のお話を

詳しく述べて行きます。

 

 

 

◆エネルギーヒーリング

 

先月の始めのこと。

施術の練習を友人としていました。

 

エネルギーの手で内臓を触り、

臓器の輪郭や質感、臓器の内部の様子を触知していくヒーリング手法です。

…こう書くと凄そうでしょう?

でも、ちゃんと分かる様になるには、

まだまだ訓練が必要なんです^^;

 

この手法の講義も数週間後に控えていたため、

予習も兼ねて、部位を選んでの練習でした。

 

 

 

まずは腎臓と膀胱。

 

臓器に触れていると、臓器は必要なエネルギーを自分で吸収して行きます。

もういいよ~、満腹!という合図が来た時には、

臓器はピカピカで元気になっています。

(これは、人によって感じ方が異なります。)

 

腎臓がエネルギーで満たされていく間には、

腎臓に生じていた配置のズレや捻じれが自発的に戻り始め、

腎臓を固定している腹膜を介して

全身骨格にもその変化の波が広がって行きました

 

内臓は、胸郭や骨盤と言った骨格の中に納まっています。

「納まっている」という受け身なイメージが強いので、

内臓の方から身体の構造に影響を与えることがあるとは、

通常ではあまり考えられない事だろうと思います。

 

ですが、実際にこうしたことは起きています。

内臓も、物理的な重さと質量を持つ

物理的な構造物だという事を想像してみてください。

 

例えば肝臓などは、1キロ以上もあります。

(ちなみに肝硬変の酷いものになると、10キロにもなることがあるそうです。)

それが、横隔膜の下に、

膜によって固定されています。

 

膜は靭帯のように伸縮性を持たないわけではなく、

内臓がある程度自由に動くのを許しています。

内臓下垂などが起こり得るのはこのためですが、

下垂した内臓は、膜を介して付着する骨格を引っ張ります。

 

こうしたことは

私自身も幾度となく体験していますので、

また別の機会に、詳しく実例を紹介しようと思います。

 

 

 

腎臓の後は、右の輸尿管を下って膀胱へ。

 

練習台になっている友人からは、

膀胱の右半分だけ流れが良くなって左右差を感じる、との声。

 

輸尿管はただ表面を辿っただけだったのですが、

それでもエネルギーの流れは変化したのだと分かります。

(と言っても、辿ったり触れたりした程度で起きる変化は、一時的なものです。

肉体にちゃんと変化が生じ、それが身体に定着するには、ある程度の時間や回数が必要です。)

 

泌尿器の後はリンパ系。

体表でリンパに触れやすい部位に、左右対称に手を置きます。

ごくごく表層に接触すると、しばらくして

反応は網状を呈して全身へと広がって行きます。

 

時には、身体の奥の方へと反応の流れが潜って行きます。

その影響で手が中へ引き込まれる感じがすると、

体表に触れている手にはうっすらと、力が入ります。

 

するとすぐに、「もう少し手が軽い方が良いなぁ」と声が掛かります。

微妙な力の変化を重たく感じるのですから、

リンパはきっと、とても微細かつ敏感な器官なのでしょう。

 

身体の中でリンパが大きな流れに合流した感触が生じて、

リンパ系全体がぼわんと大きくなったように感じられます。

もうお腹イッパイ、の合図の様です。

 

 

◆エネルギーヒーリングでの子宮の変化

 

泌尿器系にリンパだなんて、解毒三昧だね~!と笑いながら、

最後が子宮でした。

これで、解毒系に併せて骨盤内臓を網羅です。

 

輸尿管の時と同じく、卵管を片方だけ通ると左右の感覚に差異が出るので、

一旦、左右両方の卵巣から卵管をたどり、

子宮へアプローチしました。

 

左右対称になっている臓器では、

右の卵管の方が分かりにくいとか、左側は少し前に移動している様だとか、

位置や形状に微妙なズレや歪みがあることを

比較的容易に気付くことが出来ます。

 

子宮へアプローチを始めると、

静かにゆっくりしたリズムで、子宮が反応し始めました。

 

友人との交換練習ですから、

練習台にもなりますし

施術者の役割もします。

 

そしてお互いに、今感じていることを

細かくシェアしながら練習を進めて行きます。

その中には、互いに共通して感じているものが出てきます。

 

ふにゃりとしていた子宮が起き上がったり、

大きくなったりする感覚。

左右のどちらかに傾いたり撚れていた子宮体の配置が戻る感覚。

 

こうした子宮が変化する感覚は、

先ほどの腎臓で起きていたものとも似ています。

ですがここから先は、とても興味深いものでした。

 

子宮の筋肉層に自発的な収縮が生じ、

子宮が上へ伸びながら立ち上がる感覚。

 

子宮の強い収縮に伴って、

子宮に向かって吸引されていく様に骨盤底が中央から持ち上がり、

さらにその力が内転筋から足の親指の先まで上へ引っ張り上げる感覚。

 

これらの感覚は、

練習台になっている側も、

施術をしている側も、

同じ様に感じ取っていました。

 

そして、内臓が身体の構造に影響を与えると先ほど述べましたが、

ここでは身体に大きな変化が生じていました。

子宮へのヒーリング練習が終了した後のお互いの様子の変化は、

目を見張るものがありました。

 

ベッドから立ち上がると、

骨盤がきゅっと締り、

足の付け根が楽に閉じているのを感じました。

骨盤によって支えられて立っている感覚で、

立つのがとても楽に感じます。

 

これは、子宮に筋力が戻った為に

内側から骨盤がしっかりと締まり、

骨盤の器としての安定性が増した為だと感じられました。

 

また、面相にも変化が起きました。

下顎のまわりがスッキリして、

顔の輪郭線に無駄がなく、若返っています。

目にも、輝きがあります。

 

腹部では熱を生じているのが感じられ、

力んでいないのに力強さがあるのを感じます。

ドッシリとして、安定しています。

言葉で表現するのが難しいのですが、

この感覚は自分の存在としての大きさや安定感を自覚させてくれ、

弓でも矢でも何が来てもビクともしない、という感覚がありました。

 

 

 

子宮の持つ物理的な力強さは、

私達に肚の据わった感覚と気持ちの余裕を生み、

 

またその上に向かう力のベクトルは、

重量のある足を胴体の方へと引き寄せながら、

なおかつ骨盤の底にあって全ての内臓を上に向かって支え上げているのです。

 

つまり、私達と言う存在を

その根底から支えている力の源なのだと、

この時、実感を持って理解しました。

 

 

 

腹部が温かく充実している感覚は、

その日一日続きました。

 

しかし大きな変化は、そこで安定して終わりではありません。

翌日には、更なる変化の兆しが現れました。

(次の変化が現れるのは、人によってタイミングが違います。私の場合は、自分自身のメンテナンスを暇さえあればしていることもあり、変化の統合と、更なる変化の出現のサイクルが、早いようです。)

 

子宮は、骨盤底にあった歪みに巻き込まれていた様です。

子宮が安定したことでその歪みが表面化したのか、

はっきりした感覚となって意識に上って来ました。

 

交換練習の後にはきゅっと締まった骨盤と股関節で歩きやすかったのが、

今は左の骨盤底が広く、左の足は身体から離れている様に感じます。

一歩ごとに、違和感と不調和があります。

 

筋膜的なアプローチで原因を調べてみると、

やはり卵巣と子宮の辺りからの影響のようです。

 

 

◆エネルギーヒーリングと筋膜のアプローチの違い

 

エネルギーヒーリングと筋膜のアプローチの違いを

私が理解している範囲で簡単に説明してみます。

 

エネルギーヒーリングでは、

エネルギーの不足している部位に手を当てると、

身体はエネルギーを勝手に吸収し、

必要としている所に受け渡してくれる、という考え方をします。

 

身体は十分なエネルギーさえあれば自ら修復・治癒する力を持つので、

ヒーラーは足りない所に過不足のないエネルギーを受け渡す事が役割になります。

 

エネルギーには周波数がある為、接触する箇所に合わせた周波数を用いる事で、

その部位により効率よく速やかにエネルギーの供給を行い、

またその後の統合を無理のない形で促すことが出来ます。

 

筋膜的アプローチでは、

身体は自分に蓄積し、症状や歪みを作り出している情報の全てを把握していますが、

それが毛糸玉のように重なり合っている為に自力で解くことができない、

と理解しています。

 

もつれた毛糸玉を解いていく糸口は

身体がサインとして体表に示してくれます。

 

それをつぶさな観察と検査によって見つけ出し、

細かく糸の所在に触れることで、身体に自覚してもらいます。

 

糸を解いていくのは身体が自分自身の力で行うのですが、

それに伴って構造の自由さや柔軟性が回復されて行きます。

 

こうして説明するとかなり異なる様に見えますが、

どちらも身体そのものや臓器・器官の

自然で理想的な状態を回復するサポートと言う意味では同じです。

 

 

 

◆筋膜的アプローチによる子宮の変化

 

 

アプローチをしたのは子宮の左上、

左の卵管口がある辺りでした。

 

アプローチの箇所は、通常は移動して行くことが多いのですが、

この時はこの一ヶ所から長い事動くことなく、

ず~っと反応が起きていました。

 

 

 

 

 

 

 

ちなみに、この時は何となく卵管が見つからないというか、

ドンピシャでアクセスできている感じがしなかったのですが、

よくよく調べてみたら、

 

子宮から卵管は後ろの方へと伸びており、

卵巣は骨盤の背面の方、腸骨動脈が内外の二股に分かれた

その分岐部に頭を突っ込む形で固定されている事が分かりました。

固定装置は筋性の靭帯で、卵管提索、または骨盤漏斗靭帯と言います。

 

更に重要な事は、

この分基部は仙腸関節の内側面に当たる位置にある、と言う事です。

卵巣に配置のズレや歪みがあれば、

それは直接的に腰部や骨盤全体の安全性に影響を及ぼすことが理解できます。

 

また、子宮の方は、

間に直腸を挟む形で、こちらも靭帯で仙骨に固定されています。

 

子宮は仙骨に固定されている一方で、

実は仙骨の骨格としての安定性を、子宮の力が裏打ちしています。

これは、施術に伴うクライアントさんの身体の変化から気づいた事ですので、

こんな事を言っている人は他にいないかも知れません。

 

施術では、はじめにクライアントさんの背面の状態をチェックします。

その際に仙骨にも触れるのですが、

施術の中で子宮へのアプローチが必要だったクライアントさん達の場合は、

仙骨が中に空気を含んでいる様な、それでいて表面が固い、

独特な不安定さを共通して持っていました。

 

力なくふにゃりとした感触だった子宮も、

施術を経て筋力が回復すると、自力でぐいっと立ち上がります。

あるいはそこまで変化せずとも、全体的にふっくらして大きさが増します。

(この感触が、物質的な子宮の大きさの変化によるのか、子宮の帯びるエネルギーの大きさの変化によるのかは分かりませんが。)

 

その変化の後で仙骨を触ると、

中身がしっかり詰まった安定感と、

最初よりも少し平らでスッキリした手触りに変わっています。

 

 

 

 

 

 

 

こうした変化を感じて、

産後のお母さんの子宮はケアする必要があるね、

という話が出ました。

出産後にエネルギーを使い果たしたままでは、

 

 

 

 

 

…と言っても、これも場合によって違うようです。