私たちは皆、
全く異なる背景=ストーリーを持って生きています。
これは言葉で言う以上に、
本当に本当に、
いくら強調してもし過ぎることがないくらい
本当に異なっています。
あるクライアントは
お母さんのお腹の中に居た時に、
自分に幾重にも絡みつく臍の緒と
生き延びるために必死の格闘をしていました。
無事に産まれ出てきたものの、
幼少期は疲れ易く、
子供なのにいつも横になりたいと感じていたそうです。
お腹の中にいた時に死力を尽くして闘っていた、
その状態を周りの人は知りませんし、
本人も覚えていませんから、
他の子供と比べて覇気がなく、
怠けていると思う人もあったでしょう。
本人も自分のことを
そう思っていたかも知れません。
でも本当は
産まれ出てきた時にはもうヘトヘトで、
そこから回復する余裕もなく
ヘトヘトな状態を引きずりながら、
子供時代は最大限に必死に生きていたわけです。
こんな風に、
周りの人だけでなく
本人も自分のことを知らずに誤解していて、
自分のことをダメだと思いながら生きている。
実は私たちのほとんどが、
自分でも知らないストーリーを持っていることに
気づく機会がないままに、
多かれ少なかれそういう体験を
しているのではないかと思います。