臍の緒が巻き付いていたその方は、現在50代です。


臍の緒と闘っていたのは半世紀前のことですが、母胎内での、誰からの助けもない孤独な闘いがどのようなものだったのかが、
施術の中で明らかになって行きました。

 

その時の姿勢、
腕や背中や頭にどんな風に力を入れて
臍の緒を緩めようとしていたか、
どんな風に顔をしかめていたのか、

 

顔のしかめ具合からは、
その時にどんな気持ちでいたのかも
窺い知ることが出来ました。

 

そしてその時に込めた満身の力が、
今の身体にどんな風に影響していて
気になる症状となって現れているのか、

 

また、その風貌や体型を
どのように特徴づけて来たのか。

 

施術を受けて頂く内に、
こうした身体の症状や形の特性に秘められていた
様々な「つながり」が見えて来ました。※

 

「見えて来る」と表現したのは、
身体が情報を開示してくれるからです。

 

症状と過去の体験のつながりが
見えて来るのと共に症状は大きく変化し、
私たちが通常は変わらないと思い込んでいる
風貌や体型も変わって行きました。



身体に起きていた事象(症状や身体の歪みや緊張など)と
私たちが人生の歩みの中で体験して来た出来事との間にあった
隠された「綾」が解けてそのつながりが見えてくる体験は、


これまでバラバラに見えていた
自分を構成している様々な「部分」が、
実は全てつながりを持って
自分と言う存在全体を成り立たせていると言うことを、
知的にも体感的にも深く理解する体験になります。

 

これは例えば前世療法で
記憶には残っていない過去生を思い出すのと同じように
私たちが自分の「存在の全体性」を回復する機会になる、
私自身はそのように感じています。

 

 

(※この症例の場合、
クライアントご本人は臍の緒が巻き付いていた話を
ご家族から聞いて知っていたのであって、
ご自身は胎児の時の記憶は持っていませんでした。


ですが施術を受けて行く中で、
夢や日常のふとした瞬間に当時の状態を再体験する
ということがご本人の身に起きました。


再体験を通して感じ取った胎内での状況と
施術から分かった姿勢や動作についての情報とを
何度も擦り合わせて行ったことで、
身体は臍の緒と格闘した際の緊張を手放して
本来の楽で自由な状態を回復しようとしていることを
お互いに確信して行きました。


このように、記憶のない出来事を
再体験によって思い出すというのは
稀有なケースですが、


過去の出来事や体験について
はっきり記憶がない…
と言っているクライアントであっても、

身体が示す情報を読み解いて
特定の姿勢や構え・動作などが見えて来た時に
それをクライアントご本人に伝えると、


「あ〜、なんとなく分かる気がする」とか
「そうだ!確かにそうでした!」という返事が
多くの場合で返って来ます。


これは、ご本人の意識は覚えていなくても
身体はその時の出来事・体験を正確に記録しているので、
それに一致するような説明を聞いた時には
「そうそう!」と感覚的に分かるためなんですね。


ですので、
興味はあるけど過去の記憶は何もないし、
施術を受けても大丈夫なのかなぁ、
なんて心配をされている方がいるとしたら、

 

身体がちゃんと必要な情報は持っていますので、
心配はご無用ですよ!^^)