店主の紹介

neMu no ki 代表
 飯島千惠

 

ボディワーカー
エネルギーワーカー
和種系乗用馬の育成・調教師

 

中央大学総合政策学部第1期卒
東京療術学院第37期首席卒業
東日本療術師協会認定心理療術師

 

大学の頃に体験した馬と弓に関わる二つの神秘的な原体験がきっかけとなり、一旦は大学院に入学するも神秘体験の理解を求めて休学、和種系乗用馬のみを専門的に繋養する牧場へ飛び込む。

以降6年半、馬と共に暮らし、繁殖から調教、出産から看取りに至るまでの馬事全般に携わる。

この間に、乗り手(騎手)のバランスの影響で馬のバランスが崩れ、馬の身体の故障につながる多くの事例に出会う。それを契機に、「バランスが取れているとはどういうことか」を理論と実践の両面から理解するべく、療術・施術の道へ入る。

以降、現在に至る20年弱の間に、馬に乗る中で自ずと磨かれた身体感覚(体内感覚を隅々まで感じ取る感受性)を土台として、実感に則した独自の身体観とそれに基づく施術法を構築。

他に類を見ないその施術法は、身体と心・意識のすべてを包括的かつ一元的に扱うことの出来る、先駆的なアプローチとなっている。

 

店主よりのご挨拶 

当院で提供しているセラピー(施術)には
幾つかの基盤がありますが、
その中の一つに馬たちと過ごした時間があります。

整体院なのに、なんで馬?
と不思議に思われる方もいるかも知れませんが、
neMu no ki の施術にとって重要不可欠な要素ですので、
お話しさせて頂けたらと思います。

 

馬は、自分の背中に乗っている
人間の感情や意識の状態を、
感覚や直感を通して鋭く感じ取ります。
(個体差はあります。)

乗り手からすれば、馬は嘘が通用しない相手です。

馬に乗ることは、
だまそうと思ってもだませない相手と、
身体を接してコミュニケーションすること。

それは常に真剣勝負であって、
彼らへの気遣いや配慮はとても大切だけれど
遠慮は一切必要のない(している場合ではない)、
清々しく潔く、正直な関わりでした。

馬たちとのそうした関わりに支えられた
この時期の私の中では、

身体の様々な「層」で生じる感覚を
意図せずして自ずと感じ取り、感じ分ける、

そうした意識の使い方と感受性が
そうとは知らない内に自ずと磨かれて行きました。

 

そこで得た意識の使い方とは、
以下のようなものでした。

馬の背中にまたがると、
その瞬間に乗り手である私の意識は
馬体の隅々まで広がります。

馬体を内側から捉えた状態を保ちながら
自分の身体とその軸も把握すると、

その内的な感覚を通して軸をまっすぐ通し、
身体の左右の感覚を整地します。

馬に乗っている間、
私の意識はこのようにして
馬と自分と双方の「全体」に向けて
開いた状態を保ちます。

 

それを基本の状態として、

「馬の調和の取れた理想の動き」と
その動きによって生じるはずの体感、
その両方の感覚的イメージを意識の中に保持しつつ、

馬が彼の「動き」を通してこちらに伝えて来る反応
(この反応によって、
馬の理解の深さ=意識の深度が分かります。)と、
それに伴って私の身体がバランスを取ろうとして
自動的に起こす無意識の動きを捉え、

理想の動きのイメージに向けて
自分の軸とバランス(馬ではなく)を
毎瞬毎瞬制御し、
馬の動きがそれに伴って自ずと変わるように導きます。

 

こうした意識の使い方は、
このように書き表してみると
瞑想にも似ている気がします。

馬と共に培った意識の使い方が、

クライアントの身体の中で起きている
エネルギーの動きや内的構造の変化を、
今現在のセラピーの場において
感じ取ることを可能にしてくれています。

 

それは、時には手を通して感じ取り、
時には私自身の体内の感覚を通して感じます。

こうして知り得た「情報」によって、
クライアントの身体に今まで何が起きていたか、
ここからどのように
変化しようとしているかが分かります。

neMu no ki の施術は
肉体に対するアプローチでありながら
同時にエネルギーと心と意識も扱うことが出来る、
その秘密がここにあります。

 

 

店主が身体と向き合ってきた道のり→
『身体の錬金術~neMu no ki 10年目に寄せて』)

 

 

草に向かって思いっきり口を伸ばしている、
肝っ玉かあちゃんの福花。
食いしん坊で超マイペース。
オスからとってもモテるのは、この逞しい生命力と自由奔放さのせい?


つぶらな美しい目を優し気に伏せて。
繊細かつちょっぴり臆病だけど、おっとりした空気感は癒しそのもの。
そばにいるだけでほわっと穏やかな気持ちになる、雲竜。


小さい身体で弾むように伸びやか、
木曽馬にもこんなに能力があるの?と驚くほどのしなやかで美しい走り。その姿はまるで、ミニ版のディープインパクト。元気印の豊玉。

 

みんな、今は貴重な血統となっている在来和種の木曽馬たち。私たち日本人とどこか同じ気質を感じる、愛すべき個性豊かな馬たちです。