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不思議な現象のメカニズム:白目に生じるヒダと蝶形骨

 

横目で鏡を見た時、

目の端で何かが動いた気がした。

 

 

目を凝らしてみると、

白目の外側にヒダが寄っている。

 

 

母親によれば、

入院していた時 今は亡きおばあちゃんの目に

同じ現象が起きていたそうな。

 

 

おばあちゃんと一緒か~ 🙄

でも、珍しい現象ではないとも

言えるかな。

 

 

目の位置を正面に戻すと、

消える。

 

 

再び横目にしてみると、

瞼の外側のフチに押されて

白目の表面の膜が余ったように

集まってヒダを作るのが分かる。

 

 

ヒダは、黒目のキワまで来ると

止まる。

 

 

黒目は、白目の様には

膜が余ったりはしないらしい。

 

 

黒目は、その周りを

チン氏帯という小さな筋肉で

ぐるりと囲まれている。

 

 

いわば、びっしりと

まわりを楔で止められている様な

構造になっているので、

眼球の中で位置が安定して

保たれているのだろう。

 

 

逆に言えば、チン氏帯がなければ、

眼球と水晶体の位置関係が微妙に

ズレることだって

あり得るのかも知れない。

 

 

 

 

白目の変調と、蝶形骨の関係性

 

 

さて、

白目のヒダはなぜ生じたか。

 

 

その直前に行っていた

施術の影響としか考えられない。

 

 

蝶形骨が左へズレていたのが、

元に戻る変化を見せた。

 

 

ヒダが発生したのは右目。

蝶形骨は

眼窩の天井面を形成する骨。

 

 

その蝶形骨が

左へズレていたということは、

 

 

右目の外にある

動眼筋=外眼筋には、

蝶形骨から生じる左に引っ張る力が

持続的に作用していたことになる。

 

 

外眼筋は引っ張られて伸び、

その状態で固まっていたことが

想像できる。

 

 

蝶形骨の位置が戻ると、

右目に作用していた張力も緩む。

 

 

引っ張られて

伸び加減になっていた筋肉は

急に緩まって、

伸びていた分の長さが余る。

 

 

動眼筋は眼球を覆う膜に、

直接くっついている。

 

 

動眼筋が緊張しているときは

目の膜も一緒に緊張して

少し短縮するし、

 

 

筋肉の緊張がゆるんだ時には

膜も一緒に弛緩する。

 

 

急激に筋肉がゆるんだ結果として、

白目の膜が余ってヒダが寄る、

という現象が起きたわけだ。

 

 

ヒダ現象は20~30分ほどで

自然と納まった。

 

 

蝶形骨の変化によって

眼球のバランスも変化し、

目の膜には文字通り

「しわ寄せ」が来たけれど、

 

 

それは間もなく身体によって

バランスした状態へと

統合されて行った。

 

 

 

 

おばあちゃんの場合

ヒダが戻らなかったのは、

目や頭蓋骨に起きていた

緊張や構造のズレを

身体が自然と調整する力が

足りなくなっていたんだろうなぁ。