コゲラの、仕事の流儀。

コンコンコンコン…

 

朝の公園。
太陽に向かって大きく伸びをしていると、
小気味の良い音が聞こえてきました。
ごく近くの様です。

 

この忙しいリズムは、キツツキかな?

 

園内にある桜の木の一本に、
小さなキツツキ、コゲラがとまっていました。

photo by Alpsdake “Dendrocopos kizuki on tree”
クリエイティブ・コモンズ表示-継承 3.0 非移植ライセンス

 

 

とまって?

 

いや、止まってないなぁ
一時も休むことなく、コンコンと
くちばしで木の幹を突いています。

 

つつくって言うよりも、
これはもう立派に大工仕事。

 

雀よりほんの少し大きいくらいの身体。
その頭が忙しく動くたびに、
木くずが後ろにぱ~っと飛び散ります。

 

おや?
動きが止まった。
私の視線に気づいたのかな?

 

目をそらすと、またコンコン。
たまにポジションを変えながら、
桜の木から木喰い虫が飛び出てこないか、
見回りをしている様子です。

 

ふふ、面白い~

 

懸命に働いている姿を写真に収めたくて
カメラを取りに家に向かいました。

 

戻ってくると、 コゲラの姿はありません。
でも、 幹にはコゲラが残していった
見事な仕事のアトが。

縦に3つも4つも、
きれいに同じ大きさの穴。
これね、コゲラの頭の大きさの様です^^

 

 

ちょうど自分の頭が入るだけの広さで、
それを奥へと掘るのですね。

 

桜の木に視線を移すと、亀裂が入っています。
その亀裂に沿って、穴は並んでいます。

 

はぁ~、自然って見事な…

 

コゲラの仕事は、
木の中にいる虫を食べる為のもの。

 

その為に、必要なことは繰り返し繰り返し
飽きずにやり続けます。
同じ穴を幾つも幾つも。

 

でもね、 無駄なことは決してしないんです。
亀裂の入ってる木の方が、 虫だって入りやすい。
虫の入りそうな所から、探します。

 

自分の身体が入る穴があれば
十分に奥まで木を掘れるから、
頭の大きさ以上は広げない。

 

自然の知恵と言うか。
でもこれは、自然と共に生きている
って言うんじゃなくて、

 

コゲラが自然の性質そのものを
生きているって事なんだなと、
そんな風に思うんです

 

必要性と行動が、直結している。
その必要性も、

 

自分の目的に対する必要性と、
自然の法則からくる必然性との
両方に合致している。

 

だから、行動に迷いがなくて、
外から見てても何をしたいのか一目瞭然。

 

同じ事を愚直なばかりに続けるその姿をずっと見ていても全く飽きないのは、
そこに一切の悲哀 (人間的に言うなら、ストレスとか倦怠とか^^;)
がないばかりか、
コゲラの本質的な愛らしさが見えるから。

 

もし私たち人間をコゲラの目から見た時には、
何をしたくているのか、
果たして分かってもらえるのかなぁ。

 

 

 

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