パソコンがここしばらくダウンしてしまい、
書くことがたまってしまったにゃ・・・
さて、まず頭に浮かんで来たのが
「場の専有理論」。
今日はこれについて書くことにしよう。
こむずかしいネーミングだが、
しばらく前から興味を持っている
POP(プロセス志向心理学)についての書籍
(藤見幸雄著「痛みと身体の心理学」
の中で見つけた言葉だ。
この言葉の要旨を説明するとすると、
人間関係を、拮抗する役割によって
構成される「場」として捉え、
例えば一人が被害者という役割を専有すると、
もう一方は必然的に
残りの加害者役を担うことになる、
というもの。
こういう対比関係というのは、
無意識の中で日常的に使われている。
例えば、
「私ばっかりまじめに仕事して、
あの人はいつもさぼってばかり・・・。」
なんて不平の中にも、
私=被害者または搾取される側、
あの人=加害者または搾取する側、
という役割の割り振りが見て取れる。
そして、こうして
自分を固定的な役割の中に
はめ込んで考えることが、
その人間関係自体を
固定的な場の中に押し込めることになるのだ。
なるほど、この「場」の中に
はまらない様にする事は難しいかもしれないが、
はまっている事が自覚できれば、
更にはその役割に自分をはめているのが
他ならぬ自分自身なのだと自覚できれば、
人間関係の中で不必要に
傷ついたりすることもなくなってくる。
私達は、「自我」という
他者との間に境界線を持つ存在である。
自我は、他者との関係性の場の中で
その在り方を発露させて行く。
自分自身を客観的に捉える視点
(NLPなどではメタポジションと呼ばれている。)
を持っていれば、
関係性の場を通して、
自分がどういう価値観を持ち、
どんなものの捉え方をするか、
自分自身の自我の在り方が
明確になっていく。
関係性の場の中を
蜘蛛の網に掛かることなく、
ひらりひらりと身をかわして
自由にのびのび飛び回る
蝶でありたいものである。