neMu ブログ②:身体の不思議」カテゴリーアーカイブ

子宮は、私達を根底でを支える力。

 

 

◆臓器の本質を理解する。

 

精神世界に関する事柄を学んでいる方でしたら、

子宮とは子供を育む臓器というだけではなく、

 

私たちの創造性の源泉であり、

また私たちの生命力の源そのものだという事を、

よく聞き知っている事と思います。

 

私は自分自身がスピリチュアルな人間だと思ったことはありませんが、

身体と向き合って施術する内には、

私達の存在とエネルギー(あるいは、気やプラーナ)が

切っても切れないものであることを実感として感じ、

その理解なくしては身体への施術は出来ない事に気付きます。

 

ですが、

精神世界的な、あるいはエネルギー的な視点で身体を捉える事を

理論や理屈の形で学んでも、

すぐにそれが現実の思考を変化させるわけではありません。

 

例えば、先ほど挙げたような

「子宮は創造性の源泉である」と言う表現については、

私は無意識の内に、このように理解していました。

 

子宮は、生殖器として分類される臓器です。

また、約10か月の間、胎児を栄養し育てる保育器としての機能も持っています。

子宮の持つこれらの「現実的な役割」を抽象化して言語化すると、

「育み、生み出す力」という表現になるのだろう、と。

 

しかしこうした理解はとても浅く狭いものであり、

この言葉はもっと子宮という存在の本質を深く表現しているものだと

理解させてくれた出来事がありました。

思考や見方が変わるには、それを覆す体験が必要なのです。

 

 

その出来事を通して、私は

「子宮は私達と言う存在を、根底から支え上げる力」だという事に気付きました。

 

性的な事柄から子供を遠ざけようとする家庭環境だったこともあり、

私自身、生殖器という概念と結びついた子宮は、重要なものだと思っていませんでした。

その子宮への誤解を解き、今やっと、同盟関係を結び直しつつある感じです。

 

今回は、この体験がどんなものだったのか、

詳しくお話してみたいと思います。

 

 

◆エネルギーヒーリング

 

今月の始めのこと。

施術の練習を友人としていました。

 

エネルギーの手で内臓を触り、

臓器の輪郭や質感、臓器の内部の様子を触知していくヒーリング手法です。

…こう書くと凄そうですが、まだまだよく分かっちゃいませんヨ^^;

 

今月の半ばにはこの手法の講義も控えているため、

予習も兼ねて、部位を選んでの練習でした。

 

 

 

まずは腎臓、膀胱。

 

臓器に触れていると、臓器は必要なエネルギーを自分で吸収して行きます。

もういいよ~、満腹!という合図が来た時には、

臓器はピカピカで元気になっています。

 

そうやって腎臓がエネルギーで満たされていく間には、

腎臓に生じていた配置のズレや捻じれに変化が起き、

それが腹膜を介して全身骨格そのものにも変化が生じて行きました

 

内臓は体内に固定されているのですから、

機能面では身体に影響を与えることがあっても、

物理的な構造体の一つとして身体に影響を与えることがあるなどとは、

通常では想像しにくい事だろうと思います。

 

ですが、実際にこうしたことは起きています。

これは私自身が自分の身体で幾度となく経験したことでもありますので、

また別の機会に、詳しく実例を紹介しようと思います。

 

 

 

腎臓の後は、右の輸尿管を下って膀胱へ。

 

練習台になっている友人からは、

膀胱の右半分だけ流れが良くなって、左右差を感じるとの声。

 

輸尿管はただ表面を辿っただけだったのですが、

それでもエネルギーの流れは変化していたのだと分かります。

(と言っても、辿ったり触れたりした程度で起きる変化は、一時的なものです。

肉体にちゃんと変化が生じ、それが身体に定着するには、ある程度の時間や回数が必要です。)

 

泌尿器の後はリンパ系。

体表でリンパに触れやすい部位に、左右対称に手を置きます。

ごくごく表層に接触すると、しばらくして

反応は網状を呈して全身へと広がって行きます。

 

時には、身体の奥の方へと反応の流れが潜って行きます。

その影響で手が中へ引き込まれる感じがすると、

体表に触れている手にはうっすらと、力が入ります。

 

するとすぐに、「もう少し手が軽い方が」と声が掛かります。

微妙な力の変化を重たく感じるのですから、

リンパはきっと、とても微細かつ敏感な流れなのでしょう。

 

身体の中でリンパが大きな流れに合流した感触が生じて、

リンパ系全体がぼわんと大きくなったように感じられます。

もうお腹イッパイヨ、の合図の様です。

 

 

◆エネルギーヒーリングでの子宮の変化

 

泌尿器系にリンパだなんて、解毒三昧だね~!と笑いながら、

最後は、子宮です。

これで、解毒系に併せて骨盤内臓を網羅です。

 

輸尿管の時と同じく、卵管を片方だけ通ると左右の感覚に差異が出るので、

一旦、左右両方の卵巣から卵管をたどり、

子宮へアプローチしました。

 

左右対称になっている臓器では、

右の卵管の方が分かりにくいとか、

左側は少し前に移動している様だとか、

微妙に位置にズレや歪みがあることに容易に気付きます。

 

子宮へアプローチを始めると、

静かにゆっくりしたリズムで、変化が始まりました。

 

友人との交換練習ですから、

練習台も施術者側も、両方を経験します。

 

お互いに、体内感覚をシェアしながら練習を進めます。

その中には、共通した体感がありました。

 

先ほども少し挙げましたが、

ふにゃりとしていた子宮が起き上がったり、

大きくなったりする感覚。

左右のどちらかに傾いたり撚れていた子宮体の配置が戻る感覚。

 

と、ここまでは想定内です。

ここから先は、ちょっと凄いものがあります。

 

子宮の筋肉層に自発的な収縮が生じ、

子宮が上へ伸びながら立ち上がる感覚。

 

子宮の強い収縮に伴って、

子宮に向かって吸引されていく様に骨盤底が中央から持ち上がり、

さらにその力が内転筋から足の親指の先まで上へ引っ張り上げる感覚。

 

 

内臓が身体の構造に影響を与えている、と先ほど述べましたが、

ここでもまた、同じことが生じました。

 

子宮の収縮力は、足のつま先まで引き上げる程の力を持ちます。

いえ、それだけではない様です。

子宮へのヒーリング練習が終了した後のお互いの様子の変化は、

目を見張るものがありました。

 

立ち上がると、骨盤がきゅっと締って足の付け根が楽に閉じているので、

骨盤で支えれられて立っている感覚でとても楽に感じます。

 

また、面相も変化しています。

下顎のまわりがスッキリとして、顔の輪郭が若返った様です。

目に輝きがあります。

 

腹部では熱を生じ、力んでいないのに力があるのを感じます。

ドッシリとして、安定しています。

自分の大きさや安定感を自覚できるので、

弓でも矢でも何が来てもビクともしない、という気分です。

 

 

 

子宮の持つ物理的な力強さは、

私達に肚の据わった感覚と気持ちの余裕を生み、

 

またその上に向かう力のベクトルは、

重量のある足を胴体の方へと引き寄せながら、

なおかつ骨盤の底にあって全ての内臓を上に向かって支え上げているのです。

 

つまり、私達と言う存在を

その根底から支えている力の源なのだと、

この時、実感を持って理解しました。

 

 

 

腹部が温かく充実している感覚は、

その日一日続きました。

 

しかし大きな変化は、そこで安定して終わりではありません。

翌日には、更なる変化の兆しが現れました。

(次の変化が現れるのは、人によってタイミングが違います。私の場合は、自分自身のメンテナンスを暇さえあればしていることもあり、変化の統合と、更なる変化の出現のサイクルが、早いようです。)

 

子宮は、骨盤底にあった歪みに巻き込まれていた様です。

子宮が安定したことでその歪みが表面化したのか、

はっきりした感覚となって意識に上って来ました。

 

交換練習の後にはきゅっと締まった骨盤と股関節で歩きやすかったのが、

今は左の骨盤底が広く、左の足は身体から離れている様に感じます。

一歩ごとに、違和感と不調和があります。

 

筋膜的なアプローチで原因を調べてみると、

やはり卵巣と子宮の辺りからの影響のようです。

 

 

◆エネルギーヒーリングと筋膜のアプローチの違い

 

エネルギーヒーリングと筋膜のアプローチの違いを

私が理解している範囲で簡単に説明してみます。

 

エネルギーヒーリングでは、

エネルギーの不足している部位に手を当てると、

身体はエネルギーを勝手に吸収し、

必要としている所に受け渡してくれる、という考え方をします。

 

身体は十分なエネルギーさえあれば自ら修復・治癒する力を持つので、

ヒーラーは足りない所に過不足のないエネルギーを受け渡す事が役割になります。

 

エネルギーには周波数がある為、接触する箇所に合わせた周波数を用いる事で、

その部位により効率よく速やかにエネルギーの供給を行い、

またその後の統合を無理のない形で促すことが出来ます。

 

筋膜的アプローチでは、

身体は自分に蓄積し、症状や歪みを作り出している情報の全てを把握していますが、

それが毛糸玉のように重なり合っている為に自力で解くことができない、

と理解しています。

 

もつれた毛糸玉を解いていく糸口は

身体がサインとして体表に示してくれます。

 

それをつぶさな観察と検査によって見つけ出し、

細かく糸の所在に触れることで、身体に自覚してもらいます。

 

糸を解いていくのは身体が自分自身の力で行うのですが、

それに伴って構造の自由さや柔軟性が回復されて行きます。

 

こうして説明するとかなり異なる様に見えますが、

どちらも身体そのものや臓器・器官の

自然で理想的な状態を回復するサポートと言う意味では同じです。

 

 

 

◆筋膜的アプローチによる子宮の変化

 

 

アプローチをしたのは子宮の左上、

左の卵管口がある辺りでした。

 

アプローチの箇所は、通常は移動して行くことが多いのですが、

この時はこの一ヶ所から長い事動くことなく、

ず~っと反応が起きていました。

 

 

 

 

 

 

 

ちなみに、この時は何となく卵管が見つからないというか、

ドンピシャでアクセスできている感じがしなかったのですが、

よくよく調べてみたら、

 

子宮から卵管は後ろの方へと伸びており、

卵巣は骨盤の背面の方、腸骨動脈が内外の二股に分かれた

その分岐部に頭を突っ込む形で固定されている事が分かりました。

固定装置は筋性の靭帯で、卵管提索、または骨盤漏斗靭帯と言います。

 

更に重要な事は、

この分基部は仙腸関節の内側面に当たる位置にある、と言う事です。

卵巣に配置のズレや歪みがあれば、

それは直接的に腰部や骨盤全体の安全性に影響を及ぼすことが理解できます。

 

また、子宮の方は、

間に直腸を挟む形で、こちらも靭帯で仙骨に固定されています。

 

子宮は仙骨に固定されている一方で、

実は仙骨の骨格としての安定性を、子宮の力が裏打ちしています。

これは、施術に伴うクライアントさんの身体の変化から気づいた事ですので、

こんな事を言っている人は他にいないかも知れません。

 

施術では、はじめにクライアントさんの背面の状態をチェックします。

その際に仙骨にも触れるのですが、

施術の中で子宮へのアプローチが必要だったクライアントさん達の場合は、

仙骨が中に空気を含んでいる様な、それでいて表面が固い、

独特な不安定さを共通して持っていました。

 

力なくふにゃりとした感触だった子宮も、

施術を経て筋力が回復すると、自力でぐいっと立ち上がります。

あるいはそこまで変化せずとも、全体的にふっくらして大きさが増します。

(この感触が、物質的な子宮の大きさの変化によるのか、子宮の帯びるエネルギーの大きさの変化によるのかは分かりませんが。)

 

その変化の後で仙骨を触ると、

中身がしっかり詰まった安定感と、

最初よりも少し平らでスッキリした手触りに変わっています。

 

 

 

 

 

 

 

こうした変化を感じて、

産後のお母さんの子宮はケアする必要があるね、

という話が出ました。

出産後にエネルギーを使い果たしたままでは、

 

 

 

 

 

…と言っても、これも場合によって違うようです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

7月の営業日~気圧のつらさ

 

7月に入ったというのに、肌寒いような日が続いています。
皆さんは体調に変化はありませんか?

 

気圧の低さで元気が出なくて…と言う方も多いと思います。
neMu no ki の筋膜的な見方では、
気圧に影響を受けやすい方は、
体腔=体内の空間が圧力の影響を受けやすいと考えます。

 

体内の空間と言うと、大きなところでは
頭蓋、胸郭、腹腔、骨盤でしょうか。
こういう所に構造的な歪みがあったりすると、
空間を支える力が弱くなるので気圧に抵抗する力が弱まる…
と推察されます。

 

じゃぁ、どう対処すればよいのよ?
と疑問が出て来ますよね^^
構造の歪みを取ることが望ましいですが、
これは一朝一夕には出来ない事ですし、自力では困難です。
なので、一番の対処策としては寝る事になります。

 

寝ることは、重力の作用から身体を解放することです。
身体に歪みがあると、
重力を背負うだけでも実は結構エネルギーを使っています。
そこに気圧が相乗して来ると、身体は我慢の閾値を容易に超えてしまいます。

 

なので、出来る限りちゃんと寝て、
身体を十分に休めた!と思えるような時間を取ってあげてください。

 

圧力からの解放と考えると、
お風呂やプールで水圧を受ける事も有効かも知れません。
諸事情でそんなに寝る時間取れないよ~と言う方には、
少し長めに湯船に浸かる、というのはどうでしょうか。

 

浸かった時に、「はぁ~!」と、
気持ちの良い深い溜息を吐くのがポイント。
これをやるのとやらないのでは、リラックス度合いが全く違うそうです。
少し大げさに、ここはひとつオヤジになった気分で頭にタオルなぞを乗せて^^

 

さて!7月の営業のお知らせです。

 

7月は12日の土曜日が、臨時でのお休みになります。
それ以外は、通常通りの営業です。

 

営業時間は11:00~20:00まで、最終の受付は18時です。
定休日は祝祭日に関わりなく、毎週水・日曜日です。

 

ご予約は、メールでも電話でも
基本的には前日までにお願い致します。
一人で営業しておりますので、
当日の朝のご連絡ですとご返信や折り返しが間に合わない場合もございます。
ご理解とご協力のほど、よろしくお願い致します!DSC_0002_18

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

不思議な現象のメカニズム:白目に生じるヒダと蝶形骨

 

横目で鏡を見た時、

目の端で何かが動いた気がした。

 

 

目を凝らしてみると、

白目の外側にヒダが寄っている。

 

 

母親によれば、

入院していた時 今は亡きおばあちゃんの目に

同じ現象が起きていたそうな。

 

 

おばあちゃんと一緒か~ 🙄

でも、珍しい現象ではないとも

言えるかな。

 

 

目の位置を正面に戻すと、

消える。

 

 

再び横目にしてみると、

瞼の外側のフチに押されて

白目の表面の膜が余ったように

集まってヒダを作るのが分かる。

 

 

ヒダは、黒目のキワまで来ると

止まる。

 

 

黒目は、白目の様には

膜が余ったりはしないらしい。

 

 

黒目は、その周りを

チン氏帯という小さな筋肉で

ぐるりと囲まれている。

 

 

いわば、びっしりと

まわりを楔で止められている様な

構造になっているので、

眼球の中で位置が安定して

保たれているのだろう。

 

 

逆に言えば、チン氏帯がなければ、

眼球と水晶体の位置関係が微妙に

ズレることだって

あり得るのかも知れない。

 

 

 

 

白目の変調と、蝶形骨の関係性

 

 

さて、

白目のヒダはなぜ生じたか。

 

 

その直前に行っていた

施術の影響としか考えられない。

 

 

蝶形骨が左へズレていたのが、

元に戻る変化を見せた。

 

 

ヒダが発生したのは右目。

蝶形骨は

眼窩の天井面を形成する骨。

 

 

その蝶形骨が

左へズレていたということは、

 

 

右目の外にある

動眼筋=外眼筋には、

蝶形骨から生じる左に引っ張る力が

持続的に作用していたことになる。

 

 

外眼筋は引っ張られて伸び、

その状態で固まっていたことが

想像できる。

 

 

蝶形骨の位置が戻ると、

右目に作用していた張力も緩む。

 

 

引っ張られて

伸び加減になっていた筋肉は

急に緩まって、

伸びていた分の長さが余る。

 

 

動眼筋は眼球を覆う膜に、

直接くっついている。

 

 

動眼筋が緊張しているときは

目の膜も一緒に緊張して

少し短縮するし、

 

 

筋肉の緊張がゆるんだ時には

膜も一緒に弛緩する。

 

 

急激に筋肉がゆるんだ結果として、

白目の膜が余ってヒダが寄る、

という現象が起きたわけだ。

 

 

ヒダ現象は20~30分ほどで

自然と納まった。

 

 

蝶形骨の変化によって

眼球のバランスも変化し、

目の膜には文字通り

「しわ寄せ」が来たけれど、

 

 

それは間もなく身体によって

バランスした状態へと

統合されて行った。

 

 

 

 

おばあちゃんの場合

ヒダが戻らなかったのは、

目や頭蓋骨に起きていた

緊張や構造のズレを

身体が自然と調整する力が

足りなくなっていたんだろうなぁ。

 

 

 

 

花粉症の仮説

免疫システムと花粉症
パイエル板のGP2…見張り役。(『ルリボシカミキリの青』より) 原初的な免疫システムでは? 
腸のねじれなどで腸壁の働き低下=パイエル板の働き低下。一次的な免疫システムの機能が鈍ることで、最前線の免疫、つまり顔面の粘膜系統が活性化されて花粉症起きるのでは。(腸とワルダイエルの扁桃輪の関連性『自律神経と免疫』安保&堀口より)

筋肉痛の現象学

この間の日曜日に、8キロを走り通せた!とご報告をしました。気持ちよ~く走ってきたけれど、帰ってまもなくエライ筋肉痛が起こりました。

筋肉痛の起きている箇所は、両足のふくらはぎの下半分。歩く際に足を返そうとすると、引きつれる様な痛みが生じます。無意識のうちに、痛みが起きない様に足首の角度を固定して歩いています。どうしたってへっぴり腰になるので、母親が見て「ほほえましい」と笑います。
あらら
筋肉痛は筋力がアップしていく証拠。これはトレーニングの良い成果だと思い込んでいたため、夜までほったらかしにしていました。でも、就寝後もふくらはぎの自己主張が強くて、気になります。これは朝まで野放しにしておくと、かえって筋肉の回復に時間が掛かって大変かもしれない。痛みは身体にとってストレスであるだけでなく、そこから新たにクセを生むこともあります。少し、バランス調整をし始めました。
患部をよくよく調べてみたところ、痛みの生じているのはふくらはぎの奥の方にある長趾屈筋。足趾(あしゆびのことです。ソクシと読みます。)と土踏まずを丸める働きがあります。走る際には、ことさら足趾を曲げたりすることはありませんよね。この場合の筋肉痛=筋緊張は、足裏が地面から大きな衝撃を受けるので、そのストレス刺激によって起きたのだと思います。
一つ面白い現象だったのは、その緊張している筋肉の上に重なっている筋肉は、筋肉が弛緩 ゆるみの変調(*後日、解説します。) を示していたことです。
奥の筋肉は緊張しているので筋の長さが少し短くなり、表面の筋肉は逆にゆるんで伸びている状態です。深浅の筋肉層で長さがちぐはぐになっているのですから、その間にはさまれている膜などの組織はずっと引き伸ばされっぱなしというわけです。
おそらく、痛みを実際に生じているのは緊張の強かった長趾屈筋自体ではなく、互いにそっぽを向いている筋肉の間にはさまって、よじれている組織の方なのではないか、と思いました。ちなみに調整は、表面の伸びている筋肉のゆるみを取りました。翌朝、筋肉痛はほとんど残っていませんでした。
一つの筋肉が収縮できる度合いは、限られているだろうと思います。そこで、筋力アップは、実は特定の筋肉の収縮力を高めて起きるのではないかもしれないなぁ、と思うのです。今回の場合、奥と表面の筋肉はそっぽを向いている状態なので、同じふくらはぎにありながら走ることに関して全く協働できていません。もしこれが同じように収縮を起こして連携出来たら、相当速く走れそうじゃないですか?
筋力アップ=筋肉の連携・・・じゃないかなぁ!

プロの走り方

ほどなくして、東京マラソンが開催されますね~^^ 今年はTOKIOの国分さんが参加するそうで、この間プロのマラソン選手に手ほどきを受けている様子が放送されていました。
選手の方の名前は忘れてしまいましたが、小柄な女性でした。彼女が言っていたのは、長距離の後半でもフォームが崩れないように、肩や上半身の力を抜いて楽にすること。そしてもう一つ、腰の辺りに股関節があるようなイメージを持って、そこから足を動かすということ。

今日ジョギングをした際に、このイメージをしながら走ってみました。これ、かなり楽ですワ~
彼女が腰と言っていたのは前上腸骨棘(略してASIS)という場所で、下腹の両側にある外からも触れることの出来る骨です。両方とも、骨盤を形成している骨の一部です。
骨盤の一部だったら動かないんじゃない?いえいえ、骨格は動いてなんぼ。骨盤だってちゃんと動きますとも^^
ASISを交互に前に押し出すように走ると、足で走っているときよりも上半身が大きく前に運ばれるんですね。それに腰から動いていくから、足の力を使って頑張って地面を蹴る必要がないんです。
前進の動力は腰の回旋(イメージ的には、垂直方向での回旋です。)の動き。それにつれて、足も自然と前に運ばれていっちゃう。走っていて気付いたのですが、大腿部からヒザにかけてのラインが正面を向くように意識すると、更にまっすぐ安定して走りやすい様です。
走っていると、背筋もかなり使います。
下肢の背面の筋肉は屈筋。走っている間、地面に足を着く時には屈筋は収縮しています。着地では、足が最も強い衝撃を受けます。その時に収縮している筋肉には、更に大きな負荷が掛かることになります。この大きな負荷でダメージを受けないために、身体は衝撃を分散させます。
背筋は、下肢の屈筋と同じ背面にあります。その為、着地の衝撃が通り抜けていきやすいのです。衝撃は、筋肉にとっては外からの刺激です。筋肉自らが収縮した時ばかりでなく、外からの強い刺激によっても筋肉には緊張が生じます。
骨盤が安定していると、左右の背筋には等しく刺激が流れます。それによって、走っている内にかえって身体を起こしやすくなる様です。背筋が無理なく伸びるので、肩や腕の力も自然と抜けちゃいます。
走るのがかなり楽に感じられて、楽しくなって来ますよ~

ジョギング

日曜日は neMu no ki の定休日。休みの日には、かるい登山やジョギングでからだをほぐし、整える。(からだを絞りたい・・・という欲求も密かにあったりする^^;)
もともとワタシは、はっきりキッパリと運動音痴なのです。

幼少の頃には、走ると左わき腹が必ず痛くなるし、逆上がりも身体を持ち上げる感覚や姿をイメージできず・・・。そうそう、感覚をイメージ出来ないものは、どうしても身体の動作に表す事が出来なかったのです。
そんなワタシもこの整体の仕事を始めてからは、体力がなければ施術で忍耐力や集中力を最後まで維持することができない、という現実に直面しました。からだを作らねば・・・!そこで始めたのが、身一つで出来るジョギング。
長年馬に乗って仕事はしていたけれど、自分の足で動くとなると消耗する体力は質も量も違う。最初のうちは、それこそ500メートルも行かぬ内に息が上がり、肺だかなんだか、とにかく全体的に苦しい~という感覚に瞬く間に支配されてしまう。走るのは辛く苦しく、もうもう、完全なる修行。
調子の良いときを選びつつも、3日以上は間を空けずに走り(本当は、毎日走ると最初は決めたのですが、自分にあったペースでやることが大事!と気付いたので^^)、調子の悪いときにはムリをせずに、自分でバランス調整の施術をしたり柔軟体操をして動ける身体に変えていく。そんなペースを守りながら、ジョギングを続けました(多分、2年位になると思います)。
そして今日、ほぼ8キロを初めて走り通せたのです~!!
時間にすると1時間位はかかったけれど、最後には歩幅を気持ちよく全開で伸ばしてダッシュするだけの余力が残っていたのも、実に信じ難いこと。
身体は年齢に関係なく、自分の状態を的確に把握する視野の広い「認識」と、そこに合った「方法」を見つけられれば、幾らでも変化するのです~♪ ワタシは、心からそう思います。
何年後になるかは分かりませんが、いずれはマラソンに挑戦しようかな~・・・なんてちょっと思ったりする今日この頃まずはハーフからネ
  
 

まっすぐに歩くのは難しい。

かつて、私が馬の仕事をしていた時に聞いた話。
昔、実在の乗馬の名手が、多くの人の前で行った最も難しい演技。その内容とは・・・馬場の真ん中から入場し、そのまま馬をまっすぐに歩かせ、また向きを変えてまっすぐに退場した、というもの。ただひたすらまっすぐ歩いたのに、この演技、拍手喝采だったとか・・・。

この話を聞いた当時は、何がスゴイのか全くワケワカメ。(古い?^^;) ぽかーん。だって、馬を歩かせることなんて一番簡単ですもん。
ところが最近、この話の奥深さに突然!気付いちゃいました。歩くのは簡単。でも、真っ直ぐに歩くのは自分の足ですら難しい!んです。
自分がまっすぐに歩けているかどうか、意識したことありますか?まっすぐ歩くには、踏み出した足が当然ながらまっすぐに前に出てくることが必要です。つまり、左右の足の描く軌跡がきれいな平行線を描く、ということです。
これ、なかなか難しいことです。足がO脚やX脚になっていたりしたら、まずムリでしょう。例えばO脚なら、足を踏み出すときに外に開いたヒザの動きに引っ張られて、歩調の軌跡は外にふくらむことが想像できます。
また、5本の足指の力を上手く使えないと、後ろ足を蹴る時に地面に対して垂直な反発力が生まれません。5本の指が機能した結果 蹴る時には親指に力が集約され、その力で親指が垂直に地面を蹴ることにより「最短距離=まっすぐ」に足が前へと進みます。
また、もし小指側に体重が掛かりすぎる人の場合は、後ろ足を蹴る前に体重を反対足の上に乗せ直さないとバランスを取りにくくなるでしょう。こうなると、上半身が歩毎に左右行ったり来たりするので、ふらふらと軸のない動きに見えます。
というワケで、まっすぐに歩くには、①両足がまっすぐに平行に動くこと。 ②上半身・頭が安定して軸が通っていること。 が大切なのが分かります。これはムダが一切なく、効率的(省エネでもありますね^^)な動きとも言えます。
で、これを馬にさせるのだから本当にスゴイコトなわけです。きっとその乗り手は、自分の足でもきれいに歩けたことでしょう。馬は、乗り手のバランスを鏡のように映し出しますから!

さて、まっすぐ歩くのは非常に難しい~、という所で話を終わらせてしまうのでは、整体の仕事をしている意味がナイではないの^^ もしこれにトライしてみる!という向上心にあふれる方がいましたら、是非こうやって試してみてくださいナ。
頭を安定して動くには、体のセンター(背骨の前側のライン。女性なら膣口から背骨の前を通って、頭頂の百会(赤ちゃんの大泉門のあるあたり)を結ぶラインと言うと、イメージし易いでしょうか。)に一本、軸がば~んと通っていなくてはなりません。
この軸があると、身体の動きが体の真ん中から生まれ、それが四肢に伝わるイメージになります。身体がひとまとまりになって動くため、四肢だけをばらばらに活動させるよりも効率的で楽ですし、動きに整合性が出て美しいです。
自分の呼吸で息がこの軸に沿って上り下りをするイメージをすることと、それと共に横隔膜の上下も一息ごとに明確に意識するようにします。
息を吸う。→頭のてっぺんから空気が入ってくる。→横隔膜が腸の方へ下がるのと一緒に、体軸に沿って空気が膣の方に降りていく。
息を吐く。膣の方に降りた空気が反転し、昇り始める。→横隔膜が肺の方へ上がるのと一緒に、体軸に沿って空気が頭のてっぺんから抜ける。
と言う感じ。慣れたら、横隔膜を意識するだけ(赤字の部分)で体軸を感じられるようになりますヨ^^ お試しあれ~

頭蓋骨のバランスは、身体に反映する。

今年の3月に、クレニオ・セイクラル・セラピー初級を受講しました。その際に聞いた、頭のバランスは身体に反映する、という言葉がずっと記憶に残っていました。

最近、この言葉が事実だと施術の中で実感することが増えました。

特に分かりやすいのは、後頭骨と背中の関係です。

後頭骨が左右のどちらかに偏り、ラムダ縫合(後頭骨と側頭骨のつなぎ目)の片側がゆるんでしまうと、その同側の背筋にはうまく力が入りません。

顕著な場合には、左右の背中の広さが違ったり、あるいは片側が隆起したりということが起きることもあるようです。

熱中症・・・じゃなかった~!\(☆o☆)/

熱中症気分を引きずったまま、昨日は親に仕事場まで車で送ってもらった私。(いい年をして…、って誰か呟いたでしょ~?( ̄∀ ̄)3  )

 

車が走り始めてまもなく、かき氷で頭にキーンと来るのに似た感じがし始めました。あれ?この感じ…。熱中症じゃなくて、実は冷房病だったのか~!

 

この、かき氷頭痛の原因は、車のクーラーから顔面に吹きつける冷風。冷風を受けてキーンと来た感じが、タチクラミの時にしていた頭の感覚と同じでした!

 

そう考えれば、思い当たる節の数々…。

  • その①体調の崩れた前日は、猛暑の中、冷房の風を長時間まともに受けながら車を運転していた。(2回も事故現場に遭遇、オカゲサマでずいぶん渋滞で待たされ…(-_-#)  )
  • その②熱帯夜続きで夜間も冷房をかけっぱなし。おまけにストレッチをしていて、上掛けなしで眠ってしまったことも度々。(あらら、自業自得?)
  • その③症状が出る前の日の、切羽詰った頻尿状態。
  • その④舌の白い苔。(中医学では、熱でやられている熱証なら舌は赤く、白い舌苔は内湿=体内に湿気の滞留があることを示す、と言われます。)

どれを取っても、冷えならツジツマが合うではないの!

 

合点が行ったところで、ふと思いついた「葛根湯」。寒さから生じる風邪の症状に、よく使われますよね。で、試してみましたよ!実際に。

 

さて、結果は…。(^_^)v見事効果あり!頭痛が引いて、身体に力が戻って来ました!

 

葛根湯が効いたんだから、やっぱり冷えだったんだろうなぁ。(注意:漢方薬は、体質や症状の原因を考え合わせた上で、その時に必要なものを選択して使います。その見立てが合っていないと症状が悪化することもあるので、自分の判断で…というのは避けて下さいね。)

 

世間では熱中症、熱中症と日々騒がしいものだから、すっかり熱中症と思い込んじゃいました(-.-;)やっぱり、自分の目の前にある現象に冷静かつ誠実に向き合うことが、どんな時でも大切だと痛感。

 

かくして、今回も無事に、病院には行かずに済んじゃいました