8月ももう終わりに近づいてきましたね~!
23日の土曜日は二十四節気の一つ「処暑」でしたが、
陽気とどまりて初めて退かむとする、とか
暑さも此処(ここ)に至れば収まる、という昔の人たちの感覚通り、
急に涼しくなって来たなぁ、
秋が来てるんだなぁと実感しますよね。
早くも、少し肌寒く感じるくらいです。
前回の「今日の花」の記事では、
「涼しさを活ける」、という題材で書いてみました。
今回は、活けてみたら涼しさと言うか爽やかさが出た感じがします。
何が爽やかさを感じさせるのか、ちょっと分析してみようと思います。
一番左の白い花は、白蝶草。
よそのお家の庭先や畑などに咲いているのを見て、
ずっと欲しいなぁ~と思っていたものです。
ぴんと長く伸びた茎の先に、蝶がふわりと止まっている様な、
可憐な姿の植物です。
月見草や松宵草などと同じアカバナ科。
その右側にある大振りな白い花は、タマスダレ。
葉はニラに似て中空のスッとした形状をしていますが、
ヒガンバナ科の植物。
鮮やかな赤は、チェリーセージ、黄色い花は金水引(キンミズヒキ)。
ピンクの小さな花の集合体はシモツケ、
黒い実は白い花を咲かせる山吹。
穏やかな配色の中に 赤や黒の印象の強い色が挿してあると、
全体のまとまりが出やすい感じがします。
そして、右後ろでくるりと蔓を巻くルコウソウと、
右前にふわりと垂れたシダ類のアジアンタムの葉(下記の図)。
ルコウソウの蔓には羽の様な繊細な葉がついていますし、
アジアンタムの葉は丸みを帯び、小さくて柔らかい質感です。
私たちは知らず知らずのうちに、
その植物の質感や形状から
風にそよいだ時の葉の動きや葉擦れの心地よい音を思い出して、
空気の軽やかさや涼やかさを連想の内に感じ取っているのでしょうね~。
ちなみに、ルコウソウはヒルガオ科サツマイモ属の植物で、縷紅草と書くそう。
花は小さいアサガオの首を長くしたようなイメージで、鮮やかな赤と白の花をつけます。