11年もの間、生理が止まっていたMさん。足のむくみが強く、
大腿部は筋肉が盛り上がったようにもなっていて、
年頃の娘さんにはやはり気になるようです。
まじめで誠実なお人柄。
これらの症状は、色んなものを
自分一人で抱え込んでいたことの
現れとして出ていたのかも知れません。
neMu no kiでの施術を受け始めたのが4年前。
それからぽつぽつと思い出すように来つづけて、
今年の7月が13回目。
施術の後、生理が止まってから初めて、
自発的に生理が始まりました。
と言っても、
まだ安定して毎月起きるわけではないですが、
溜める一方だった身体が、自ら排出する
と言う方向に転じたことは大きな変化です。
それこそ、生きる方向性を変えるのと同じくらいです。
この時、施術でアプローチしたのは、
実は首の側面からアゴにかけてでした。
生理不順とは直接関係のない場所への施術。
それでも変化が生じたのは、
全身の緊張度が高かったことが
生理を止めていた理由の一つだったからでしょう。
今年に入ってコンスタントに施術にみえるようになり、
今月が15回目の施術。
身体の質に、大きな変化が起きました。
施術をしたのは、左の踵~ふくらはぎにかけてと、
右の膝関節。
左の踵は外側に捻れて、
捻挫グセがあることが一目で分かります。
それに伴って、ふくらはぎも外側に湾曲しています。
この変形のせいで、足首の内側では
関節が詰まった形になっていて、
痛みが生じる事もあるとのことでした。
右の膝は、すねの骨が外に捻れて関節面がずれ、
そのずれた面に体重がかかるからでしょう、
関節が圧縮したように詰まっていました。
施術は、それぞれの部分で
丁寧に細かく筋膜の膠着を解いて行きます。
左の踵の骨が真っ直ぐに戻り始めると、
両下肢のむくみが抜け始めました。
右の膝の関節が伸び始めると、
今度は大腿部の筋肉の隆起がおさまり始めました。
また、下腹部だけに特徴的に生じていた強い緊張
~これは自発的に生理が起きにくかったこととも
関連しているように感じます~ その緊張も
大きくゆるみました。
施術の後でご本人に確認してもらうと、
足が軽く感じる事、足を触った感触も
スッキリとしていて柔らかく感じられる事、
足がちゃんとまっすぐ地面についている感じがする事を、
変化として挙げてくれました。
足首も膝も、
関節が圧縮されるような詰りがあったことで、
下肢全体の血液やエネルギーの流れを
大幅に低下させていたんですね。
生理が来ない、むくみや足の形にくせがあるなどは、
体質だから、構造的に変形してるものだから仕方ない、
と諦めがちではないでしょうか。
臨床で起きる身体の変化を見ていると、
そうした現象でも必ず原因・理由があって、
それさえ見つかれば、変化はいくらでも起きるのだと
気づかされます。
原因は、施術者が思考で考えて
「ここだ」と見当をつけ易いところとは、
全く違う場所にあることが多々あります。
答えは、施術者の中ではなく、
常に身体の中にあります。
クライアントさんの身体の声を
いかにクリアに聴き取るか。それが、
施術者に必要なことであり、そのためには、
先入観を持たずに身体と向き合うことが
大切だと思うのです。
筋膜バランス整体 neMu no ki 公式Facebookページ
https://www.facebook.com/neMunoki.kunitachi
写真・画像・文章の複製や無断転載は固くお断り致します。
copyrightc2013 neMu no ki all rights reserved.