<対流する時間>の続き・・・
前回のあらすじ:
思考と行動がチグハグになって、時間と上手く付き合えていない時、体内でモヤモヤした感覚が起きている。その感覚が川の流れの渦と同じ感じだと気づいたところから、時間への考察が始まりました。・・・
時間をコントロールできない時、私の中を流れる時間は渦を巻き、対流しているわけです。時間をコントロールできている時は、もっとすっきりとした感覚です。こちらは、方向性の安定している、直流の感覚と言えます。
時間を直流と感じたり対流と感じたり、その違いを生むものは何なのだろう?
出てきた答えは、ビジョン、目的意識でした。
行く先にビジョンを見ながら行動している時、全ての思考も行動も一つの方向へ向かって流れます。その間に生じる気づきも、その流れを豊かにすることはあっても障碍にはなりません。ですが、一度ビジョンを見失うと、一つ一つの行動がそこだけで完結し、次へのつながりを失います。その間に生じる気づきもまた、生かされるべき方向性を見失います。
時間と上手く付き合うには、どうしてもビジョンを明確にすることが必要なんだと、実感しました。
時間と上手く付き合えているかどうか、その良し悪しは誰にでも何らかの形の影響として現れます。多くの場合は焦りや、時間に追われてる感じ・・・というものかも知れません。ですがその時には、身体の中で時間の流れが渦を巻いているのだと思います。
流れは、他のものへと作用を与える「力」であり、エネルギーです。渦を巻いて滞留した流れは、身体の内側に力を溜めこんで緊張感を作ります。それが、身体そのものの緊張にも、心理的な焦りにもつながっていく。時間は目には見えませんが、私達の心に、肉体に、現実的な力として作用しているのだと気づきました。