ねむ♫/ 12月 19, 2013/ 症例② より専門的に。/ 0 comments

7年間、布と針を使って
創作活動をしているOさん。

一度、
個展に行かせてもらったことが
あるのだけれど、

とぐろを巻いたような可愛い鍋敷きや、
細かな刺繍のタペストリー、
布で蝶を模した繊細なオーナメントなど、

いずれも、繊細なワークの上に作られた、
彼女ならではの世界観を感じさせる作品。
眺めていて時が経つのを忘れるくらい。[#IMAGE|S16#]

そんな作品は、
刺繍でさえも下絵なしで、
頭の中の構想を
布に直に挿し込んでいくらしい。

図柄の構成力と共に、
スゴイ集中力が
必要とされる作業だろうなぁ![#IMAGE|S45#]

そんな彼女が、
先日久しぶりに
施術を受けに来られました。

主訴は
後頭部から背中にかけてと胸の苦しさ。

つまり、胸が閉じて
背中が猫背になっている。
背中も胸も苦しい。

しかも、猫背になっているのに、
肩甲骨が背中に
埋まっている感じがする、と。

他にも違和感を色々と
挙げてもらいましたが、
一番気になっていたのは
この症状とのことでした。

説明から想像すると、
胸は後ろからも前からも
ぎゅっと縮んでいる感じなのでしょう。
窮屈で、呼吸が気持ちよく入らないのが
容易に想像できます。

制作中は床に座り、
片膝を交互に立てる姿勢で、
針にう~んと目を近づけているとのこと。
背中を丸め、
息を詰めて作業している様子が浮かびます。

検査をして行ったところ、
現在の彼女の体の中で
バランスを崩す原因になっている箇所は
3か所ありました。
右足首、右上顎骨、右手。
奇しくも、全て右側。

その中で、
全身に対する影響力が最も強いのは
右手だと分かりました。
肘関節のくぼみの少し下、
肺経の孔最というツボに当たる所から
アプローチを始めます。

孔最からアプローチを始めると、腕に形成された緊張が
ライン状になって現れて来ます。

筋膜バランス整体では、
このラインを便宜的に
力のネットワークと呼んでいます。
(後日、これは詳述しますね。)

この力のネットワークは、
肺経に沿うように手首へ降り、
親指の根元の骨のまわりを経めぐりました。

ちなみに、ネットワークの走行は、
人によっても症状によっても異なります。
固定的なつながりではありません。[#IMAGE|S34#]

この時のOさんの場合は、
孔最から手首、そこから人差し指を辿り、
最終的には人差し指の爪へ出ました。

爪に施術?
少し不思議に思われるでしょうか^^

Oさんは、長年「針」を使ってきたのですね。
細い針を親指と人差し指で持ち、
針の頭を人差し指で上から押さえる。

この形で繊細な作品を作るので、
針の動きを制御のするのに
想像以上に指の力が使われているはずです。

さらにOさんの
熱意と集中力が加わるので・・・
人差し指さんの気持ちを代弁してみるなら、

「いや~、役に立てるのは
すごく嬉しいんだけどね、
責任とプレッシャーが半端じゃないのよ!」
っていう感じでしょうか^^;
その緊張感の強さたるや、
推して知るべし、です。

人差し指の爪は、
骨と爪との間がガッチリ固まって
くっついていました。

通常の爪なら、
骨との間には柔軟性があります。
これを「遊びがある」と言います。

物を持つ際に、
指の腹をまっすぐに当てずに
斜めから持ったとしても、
ちゃんと力を入れて持てます。
それは、爪が力の入ってくる角度に合うように、
動く柔軟性を持っているからです。

爪が固まってしまうと、
斜めに持った時には
指の関節に痛みが生じやすくなります。

爪の中に生じている緊張のせいで、
人差し指の爪の表面は
細かく凸凹があります。
その緊張を、
丁寧に細かく解いて行きます。

Oさんのお腹が鳴り始め、
胸骨と肋骨の固さが緩んできました。

大腿部の筋肉が柔らかくなり、
手の平も柔らかさを取り戻し始めると、

「体があったかくなって来ました。
(最初は足が冷たかったけど)
全然寒くないです。」
とOさん。

手の平の根元の固さがゆるむと共に、
手の甲で飛び出ていた骨も
戻り始めました。

「人差し指がこんなに影響してたなんて、
・・・全然考えもしなかった。
指そのものには
痛みなんてなかったのに。」[#IMAGE|S5#]

終了後は、呼吸がしやすくなり、
胸が楽に感じる、と教えてくれました。

さて、問題は今後の人差し指。
創作活動の要なので、使うなとは言えません。

そこでふと思い出したのが、
フラメンコギターの奏者が
爪を接着剤で固めて保護しているという話。

私達の指先が
これほどまでに細かく、
しかも強く力を使えるのは、
指の腹から入る物理的な力を
受け止めとめてくれる
爪があるから。

指から入る刺激を減らせないなら、
受け止める側の強度を上げればよい、
という発想です。

そしてもう一つ、
作業をした後には
爪の表面から、爪を強くこする事。
これで少し、爪の緊張を
ほぐすことが出来ます。

Oさん。
ちゃんと気にかけてあげたら、人差し指は
Oさんの仕事をきっと
喜んで手伝ってくれるはずです。
素敵な世界を縫い上げていって下さいね![#IMAGE|S12#]

実は私も、
フェルティングと言う
細かい針仕事をします。
自分でも、作業の後には
手入れをしなきゃな~。

と言うか、施術そのものが
ものすごい指の負担になってる!
・・・人には言っても、
自分ではなかなかやらなかったりして[#IMAGE|S26#]

私の人指し指も、もし口が効けたら
すごい勢いでグチを言い出すかも!
ひえ~[#IMAGE|S42#]

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