『フィールド 響き合う生命・意識・宇宙』や『動的平衡 』の中には、量子力学を身体に当てはめるのは難しい、と
書かれている。
先日、「美しい宇宙~統一理論への道」を観
てひも理論の勉強をした際、アインシュタインの重力に関する理論、すなわち一般相対性理論の描き出す
時空の織物と、そこに生じる歪みや曲がりが
重力とする理論は、筋膜の性質にそのまま当てはまる事が理解できた。
筋膜は時空の織物そのものであり、そこに生じる緊張や膠着は、大きな質量の組織を小さな空間に凝縮するものであり、
その為に緊張の周辺では重量が増え、筋膜が
歪む。
これが重力の影響を受けるためにより身体を
ゆがませると考えていたけれど、
筋膜の歪みそのものが重力であり、
身体全体を歪ませていく力だと考えられる。
重力の伝播は光の速度と同じと言うのも、筋
膜上の歪みの解除が瞬く間に身体全体に広が
ることへの筋の通った説明を与えてくれる。
問題は、体内では重力を惹起する歪みは非常
に多くの異なる箇所で形成されているという
事であり、その歪み同士が結びついた時に
は、一般相対性理論においては時空の織物に
はどんな現象が起きると想定されているか、
と言う点だ。
時空の歪みは波となって周りに波及するが、
2つの歪みを結ぶ直線上で波は最も高く、大
きな衝撃をもって干渉し合うことになるだろ
う。
一つ注目したいのは、『重力波は、物体が加
速度運動をすることにより放出される。ただ
し、完全な球対称な運動(星の崩壊など)ま
たは円筒対称な運動(円盤状物体の回転な
ど)からは(キャンセルされて)放出されな
い。』
Wikipedia-「重力波」参照:2014年12月18日
(http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%87%8D
%E5%8A%9B%E6%B3%A2_(%E7%9B%B8%E5%AF%BE%E
8%AB%96))
という性質で、円筒対象=トーラス型で行わ
れる加速度運動も重力波(一般相対性理論に
おいて予測されている波動で、時空(重力
場)の曲率(ゆがみ)が光速で伝播する現
象。―wikipedia「一般相対性理論」よ
り。)を生み出すことがない、とする点。
円盤やマカバの回転運動は、時空の織物を歪
ませることがない、と言う事になる。
すなわち、重力から自由であるとも言えるだ
ろう。
他にも注目したい性質があり、Wikipedia
「一般相対性理論」の中には
「重力による赤方偏移
強い重力場から放出される光の波長は元の波
長より引き延ばされる現象。
時間の遅れ
強い重力場中で測る時間の進み(固有時間)
が、弱い重力場中で測る時間の進みより遅い
こと。」
と言うように、強い重力場(限られた空間の
中に大きな質量が凝縮されている状態)では
色や時間に関する影響も生じており、これは
筋膜上に残される痛みの感覚(赤いエネル
ギー)や過去の記憶や情報が残存する仕組み
とリンクしている様に思われる。
また、時間に関する性質については、私達が
年を経るごとに一年を短く感じるようになる
こととも相通じているように思われる。すな
わち、通常は歳を経るとそれだけ体内に歪み
の蓄積が生じることになるが、空間歪力(私
の造語)としての重力が生じている周囲では
時間の速さも遅くなる。歪力を沢山抱えてい
れば、体内空間では時間の流れが時空の歪み
によってゆっくりになるため、外の流れを速
く感じるようになる、と考えられる。また光
も直進せず歪みを回避して行く為、歪みの多
い身体は外から受け取る光エネルギーの量が
減ることになる事も考えられる。
年を経るとただ単に細胞の活性が衰えて生命
体全体としての力を失っていくのではなく、
年を経る事で歪みが蓄積されることにより、
体腔内の時間がゆっくりになって代謝速度が
落ち、さらに身体に吸収される光エネルギー
の量が時空の歪みによって減少するために、
取り込まれるエネルギー量そのものが大きく
減少するのではないだろうか。
そうなると、家族間でのエネルギーのやり取
りについても説明がつく。
同じ家の中に住んでいる者の内の誰かが身体
の歪みを解除して行ったならば、他の人たち
もそこから受け取っていた重力波から解放さ
れる、歪みの影響が減少して行くことにな
る。一方で、他者の歪みから生じた重力波に
干渉されるような曲率(ゆがみ)を自分の内
側からできるだけ解除して行けば、やがて他
者と共有される空間の中で生じるゆがみも小
さくなって行く。
これはすなわち、自分のメンタリティーが変
わればまわりの人間も変化し始めるとした、
いわば心理力学と言ったような現象の説明に
もなる。
人間の体感覚は、この体内における重力=時
空の歪みを適切に捉える事の出来る感覚なの
ではないか、とも思える。
「重力を量子化するためのよい現象としてブ
ラックホールが挙げられる。ブラックホール
の内部では一般相対性理論が破綻をきたすと
考えられており、そこでは時空を量子化した
理論が有効である。この方向による最近の発
展ではホログラフィック原理が挙げられる。
これはブラックホールの内部の情報量の保存
限界はその体積ではなく表面積に依存すると
いうものである。これはひも理論のメンブレ
インに通じるものがある。」
Wikipedia―「量子重力理論」 2014年12月
18日参照
この記述からは、筋膜に緊張や膠着の蓄積が
形成される際には、膜や膜に形成されたひも
が折りたたまれるかの様に凝縮して行き、奥
に入ったものは乾燥し鞣されていく様に平た
く質量を失っていく現象が思い起こされる。
まさしく、情報は平面状に書き込まれてい
き、それが襞を形成したり毛糸玉のような塊
を形成して蓄積されていく。
重力波はまだ実際に検証されていないが、予
測されている性質の内、
「重力波によってある軸が伸びた場合、そこ
に直角に交わる軸は短くなる。」という性質
があるらしい。(サイエンスZERO「重力波を
とらえよ(2014年11月17日放送)」重力波望
遠鏡KAGRAの説明の中で。
https://www.youtube.com/watch?v=rZQMYIAj
0JY)
筋膜による身体の変化・反応をみる際に、こ
れを気にして感じ取る様にしてみると面白い
のではないか。