風を、飛ぶ力に変える。ー10月の営業日

 

◆ 翅の構造に見る、自然の妙技

 

もう1ヵ月も前の話ですが。

 

山道を散歩中に、美しい翅を拾いました。

陽に透かして見ると、薄いセロハンのような質感。

でもセロハンよりもずっと滑らかなのでしょう、バリバリしません。

これは、セミの翅。

付け根の方には美しい青緑の挿し色があって、

ヒグラシのものだと分かります。

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翅には、

翅脈と呼ばれる黒い線が走り、模様を描き出します。

 

蝶では、羽化する時にこの翅脈の中に液体が流れ、

翅が広がるのを助けるそうです。

ただの黒い模様、というだけではなさそうです。

 

拾った翅をよく観ると、

翅の先端部では黒い線がとても細かく、沢山入っています。

線は、翅の縁にたいして垂直方向に並んでいます。

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模様全体を観ると、付け根の方が目が大きく、

先端に行くほど小さくなっています。

 

蝶の場合は液体が流れる訳ですから、

翅脈は管構造です。

 

写真をご覧頂くと、一番太い翅脈は折れてしまっていますが、

折れ方を見ても管であることが分かります。

セロハンに似た透明の部分に比べると、

強度があることになります。

 

その強度のある翅脈が、先端に細かく集まっている。

縁に対して垂直ということは、

翅の下を流れる風の向きと合っているはずです。

 

ははぁ、なるほど。分かったゾ。

 

もし先端がセロハンだけなら、

風を受けた時に先端部分はバタバタと波打つはず。

風を受けて飛ぶどころか、

風の勢いで翅が撚れたり、よじれたりするでしょう。

翅の形を保つことも出来ないかも知れません。

 

人間の目からは単に黒い線にしか見えない細かい模様でも、

強度を持つ管。

 

それが先端に細かくあるなら、

翅の下を通る風を、秩序正しく翅先から抜けるように

誘導することが出来るでしょう。

 

それに加えて、

先端に行くほど模様が小さくなることで、

翅の下を通る風は先端の方に行くほど抵抗を受け、抜けにくくなります。

つまりこの模様のお陰で、風は一時、翅の下で滞留するわけです。

翅は風をはらみ、セミ自身を風に乗せることが出来ます。

 

こうして、体力を出来るだけ使わずに、

翅の構造を活かして、風を飛ぶ力に変えているのか~。

ふぅ~む(=゚ω゚) 💡

 

 

 

◆10月の営業予定

 

と、このようなセミの話、

夏の間にブログにアップせねば~と思いつつすでに9月も終わり、

あっという間の10月です!

 

ここからは、10月の営業のお知らせになります。

今月は、5月と同様に札幌へ行って勉強して参ります。

エネルギー的な手法を用いて、体表から内臓へアプローチする訓練をして来ます~。

 

その為、10月18日~23日という長丁場で

neMu no ki をお休み致します。

 

その代わりとして、通常はお休みとしている水曜日・日曜日で

臨時の営業を予定しています。

 

臨時営業日としてご予約を承るのは、

12日(日)、26日(日)、29日(水)です。

 

営業日数が少ない事もあり10月は混み始めていますので、

もし施術を受ける予定を立てていらっしゃる場合には、

なるべく早めにご連絡を頂ければ、と思います。

 

それでは、皆様のご来院をお待ちしています(^人^)