neMu ブログ④:自然との関わり」カテゴリーアーカイブ

シモバシラ・・・植物なのです^^

  
「シモバシラ出来てる~!この辺りは高尾山でしか見れないって言うのよ。見て見て!」
朝の寒い時間に、イイジマ家に元気な母の声が響き渡る。
 
いや~、霜柱なんて珍しいもんじゃないじゃない?そんなにはしゃがなくても・・・。
「これ?」とワタシが指差したのは当然、地面に出来たちびっこい霜柱。
「違うの、こっち~!」  

くだんのシモバシラが左の写真。
お~!これは見事じゃ

これ、しそ科の植物が枯れたものなんです。
枯れた後も根が水を吸い上げ続けるそうで、その水分が空気に触れて凍ってこうした氷の結晶を作るそうです。(参考:http://www.hana300.com/simoba.html )
枯れた後でも根が水を吸い上げるのは、毛細管現象なんでしょうかねぇ?茎の内部を通っている水分が直接凍るわけではないでしょうから(もしそうだとしたら、茎の細胞は内側からはみ出してくる氷でずたずたに壊れてしまうのでは・・・)、 茎の外側についた結露的なものが結晶の本態では・・・?
まぁ、細かい理屈はともかくとして(理屈をコネルのが結構好きなのです^^;)、限られた条件下で自然が見せてくれる造詣の不思議です。豪華なドレスのように、幾重にも繊細なヒダが重なっている様子も非常に美し・・・あ~・・・ちょっと綿菓子みたいでオイシソウ^^なんて感想も、頭をかすめちゃいましたナ。
  

栗のポタージュ

ワタクシ、実家住まいの身ゆえ、あまり料理はしないのですが・・・。
言い訳がましいって?^^;
その反動なのか、たま~に気が向くと妙にちゃんとしたものを作ろうとしてしまいます。この間の定休日にも、家には他に誰もいないのをこれ幸いに、時間のかかる料理に手を出してみました。
1時間じっくり炒めた玉ねぎを使ったトマトソースやら、そば粉とカボチャのニョッキやら・・・。その中でもヒット!と自我自賛したのは一番簡単だった栗のポタージュ

元のレシピでは、サツマイモ。冷蔵庫を開けたら大量のむき栗を発見したので、「じゃあ、栗で代用しちゃおう!」という単純な発想で。
材料(3人前):

  • 栗            大きめ15粒
  • 玉ねぎ          2分の1個 (スライス)
  • ブイヨン         コンソメ1個+水カップ2
  • 牛乳          2カップ
  • 塩・コショウ 適量
  • にんじん       ヘタの方3センチくらい(みじん切り)
  • 生落花生     20粒くらい(粗みじん) 
  • まめ蔵のカレー風の七味スパイス   適量

 
玉ねぎのスライスを軽くバターで炒め、適度な大きさに切った栗とブイヨンを入れてぐつぐつ煮ます。
栗の角っこが崩れるくらい柔らかくなったら火から下ろし、ミキサーにかけます。
牛乳を加えて、再び火にかけます。塩・コショウ、お気に入りのスパイスで味を調えます。
具がないのは寂しいので、(でも立派な具だとミキサーにかけた意味がないので^^;) にんじんと生落花生(落花生は、切った後に軽く炒ることをおススメします。)のみじん切りも加えて、火が通ったら完成。
う~ん、超簡単!栗はしっかり柔らかくなるまで煮たほうが、甘みがしっかりと染み出します。牛乳やらスパイスやらを入れなくても、ブイヨンだけでも十分美味しかったですヨ^^
自分の食べたいものを丁寧に時間をかけて料理する。ゆったり生きるっていいなぁ~

今帰仁城のススメ・・・沖縄報告③

3日ほど前からめっきり肌寒くなり、すっかり世間は秋深し・・・でしょうか。皆様、お風邪などめされていませんか? ・・・かく言うワタクシ、すでに引いて治りかけでございます^^;
気持ちだけでも温まって頂くために、沖縄の思い出第3弾!今回は、沖縄旅行の中で一番オススメだった場所をご紹介します。今帰仁城(なきじんじょう)です。

   入り口はこんな感じ。
城跡なので決して華やかな観光地ではありませんが、この場に漂う古えの琉球王国の空気感は、こうした静かな場所だからこそ味わえるものかも知れません。(観光客がさほど多くないのも嬉しい^^)
 万里の長城を思わせる城壁。簡単に石を積んである様にしか見えないのに、何百年も維持し続ける堅牢な建造物なのが、不思議。
背景には美しい沖縄の海が果てしなく広がる。
城跡を散策中に、まるで蜘蛛のように岩に張り付いているちょっとスゴイ木を発見
 これ、岩に垂直に張り付いているんですよ~
しかも、この木の裏側には「テンチヂアマチヂ」という立て札が。その古びた感じがいかにもイワクありげな様子で怪し~ うひゃっ
お城の人に謂れを聞いてみたところ、今帰仁城には城内に4つの拝所(ウガン)があり、テンチヂアマチヂはその一つとのこと。年に何度か、100人ほどの人が儀式をしにバスで来ることもあるのだとか。
テンチヂアマチヂとは、天(テン)を繋ぐ天(アマ)を繋ぐ、という意味。この木(木の種類は不明だそうで・・・)がしがみついている岩の方が実は主役で、名はイビガナシ。この岩にナキジン カナヒヤブという神様が降りてくるのだそうです。
この神の宿る岩とその場が城の守り神であり、また逆に、首里城をはじめとする各グスクには必ずと言っていいほど拝所があることから、こうした聖なる場を守るために城がある、とも考えられているのだとか。
確かに、首里城に行った時に明らかに個人的に儀式をしてる人を見たなぁ。正殿前広場の入り口の手前にある小さな祠のまえで、3人の女性がお札やら供物やらを並べて何かマジナイゴトらしきものをしていたっけ。何をしてるか聞きたくて、興味津々、耳ダンボ。・・・そこをぐっと堪えて通り過ぎたのデシタ ^^
ちなみに、首里城の正殿の中では、沈香が強く香っていました。正殿の2階には太陽を拝するための東向きの部屋があり、そこで礼拝の時に焚いているとのこと。首里城は太陽信仰と深く結びついている様で、城=国王=太陽と言う図式を表すために城は西向き(城自体が太陽と同じく東に位置する)に建てられ、国王の席も西向きに配置されています。
本州では城は統治の象徴であり、信仰の場を寺社仏閣にあずけているのに比べて、グスクは非常に宗教性に富んだ、精神性の高い場なのだなぁという感じがしました。沖縄本島のグスクは、日本の本州に築かれていた城とは性格が異なるんですね。
話はまったく変わりますが、首里城正殿の中の鎖之間(さすのま)では、300円でお茶と伝統的な琉球菓子を頂くことが出来ます。ここは是非行ってみて欲しいオススメの場所のひとつ!
元はサンゴであった見事な石灰岩が取り囲む庭園を観ながら、のんびりと香片茶(ジャスミン茶。香り高いお茶ゆえに、この呼び名。中国語読み=シャンピェンチャ → 沖縄=さんぴん茶。)を飲んでいると、写し世のことは頭からスコッと抜けちゃいますよ~^^
  鎖之間からの庭園風景。ほらね、ここはどこ~?って感じじゃありません?^^
 これは琉球の伝統菓子、「花ぼうる」。フジの花がモチーフらしい、とのことデスが・・・。

neMu no ki のシーサー^^ ・・・沖縄報告②

 森の木陰でどんじゃらほい♪♪
ずっと以前から neMu no ki に置くためのシーサーを探していましたが、今回の沖縄旅行でついに出会いました!見よ!このインパクト大な表情を!!
その名も・・・  どんじゃら 
と   ほい。
はい、2匹合わせて、森の木陰でどんじゃらほい♪♪ と命名しました。木の陰から現れそうな顔してるでしょ?
恩納村から今帰仁村に向かう途中、許田(名護)の道の駅に寄りました。うちの母も私も、こういう地元の物産を扱う店をのぞくのが楽しみなんです^^ 生のグアバやドラゴンフルーツ、シークワーサーのマーマレードやらパン屋さんやら、とにかく色んなものがあります。
生のグアバは「リンゴみたいで皮が薄いから、そのままかじれるよ。」と、おばちゃんに言われて購入。2つで87円。・・・後日、帰宅してから柔らかくなったグアバを食したのですが、皮と実の間がすっぱい★★!!おまけに、ちっちゃいけど噛み砕けない、中途半端な大きさのタネがいっぱい・・・。実の部分はおいしいのになぁ。これだからジュースで売られてることが多いんですね、きっと。
そんな道の駅で、どんじゃら&ほいに出会いました^^ あまりに楽しそうな彼らの目(オニキスがはまっています。)に視線が釘付けになり、一目ぼれ。

体は漆喰、口は瓦で出来ています。この口元の感じが、何とも言えない温かい生き物らしさを醸し出しているんですよね。鼻は立派でいかにも元気そうだし、足の裏には肉球が描いてあるし。作者さんは、よっぽど楽しい気持ちでこの子達を作ったんだろうな~、そんなことが伝わって来ました。
作者は、島袋ひとみさん、とおっしゃいます。道の駅を通して、幸運にも電話でお話をすることが出来ました。彼女は、友人とお二人でシーサーを作っている作家さんです。自分たちの作品が買われていった先の家庭が笑いでいっぱいになると良いな~、そんな気持ちでシーサーを生み出しているそうです。どんじゃら&ほいを眺めていると、島袋さんの柔らかな気持ちの中で育まれてきた作品だと言うことが、よく分かります^^ だって、見てると思わず笑顔になって、元気になりますもん!!
シーサーは守り神。守り神としての力が発揮できるかどうかは、作者の作品に込めるココロ次第じゃないかと感じます。島袋さんたちお二人には、是非これからも良い作品を生み出して頂きたいです!!
道の駅のスタッフの間でも人気者だったと言う、どんじゃら&ほい。neMu no ki の顔として、今日も元気にクライアントさん達をお迎えしていま~す

沖縄報告~♪①

一昨日、無事に沖縄から帰って参りました!
台風11号にお尻をせっつかれていたのですが、雨風の影響をほとんど受けることなく帰ってこれたのは本当に幸運!!
 写真は旅行初日の15日。スコールの後に2本の虹が(右上に、うっすらともう一本写ってます^^)
今回は、泊りがけの旅行もほとんどしたことがなく、飛行機にはもちろん乗ったことのない母との二人旅行だったのですが、この母が一緒だったためか非常に天気に恵まれました。沖縄は祖先信仰の篤い土地柄。私の親孝行 (って自分で言っちゃあねぇ・・・^^;) にご先祖様たちが力を貸してくれたのでしょう!
 
今回の旅では色々と印象に残ったことがあったので、これから何回かに分けて紹介していきたいと思います。
まずその一つ目がお墓。どれも実に立派な構えで、まるで一つ一つが小さな竜宮城のよう。 (写真でお見せしたかったのですが、他人様のお墓を写真に撮るのはあまり良い趣味ではないかと・・・^^;) 母は、「本当は(お墓は)奥津城って言うくらいだものね~」と妙に納得していました。
おぉ、なるほど。確かにそうだね~、お母さん。
沖縄の文化の中での祖先の存在の大きさは、こうしたお墓だけをみても十分に感じることが出来ると思いました。加えて、海洋民族というのは、沖縄に限らずポリネシアやハワイなんかでも、どうやら祖先信仰を強く持っているようなんですね。
目で見える陸地よりも、奥深い海の方がはるかに人智の及ばない力や存在(生物も含めて)がウゴメイテいるわけです。自分たちの身の安全を自分たちだけで守り切るのは非常に困難なので、祖先の魂や光を当てて物事を可視化する太陽などの大いなる存在を、ひときわ頼りがいのある有り難い存在として感じたりするのではないでしょうか。
美ら海水族館のマンタやジンベエザメの泳ぐばかでっかい水槽は、エレベーターで上がって行って上からも覗くことが出来るのですが、自分の足元にそんな巨大で得体の知れない生物がうようよ泳いでる・・・と思ったら、「うわ~、海こぇ~!」と心臓がぎゅぎゅっと縮み上がりました^^; 本当に文字通り、ぎゅぎゅっと。民話なんかには鯨と一騎打ちをして海中に消えていく若者の話があったりしますが、考えただけでもゾッとしちゃいます。  
  ジンベエザメを観ながら、コーヒーをゆっくり。60センチの厚みのある水槽の向こう側ならへっちゃらサ。至福のひと時~

招かれざる客

今日の neMu no ki  のお客様、第一号。
ねむの木で休憩中。気持ち良さそうだな~
でも、これは誰なんだろう?名前を知っている方いませんか?
neMu no ki には植物が割りと多くおいてあるので、たまに虫が遊びに来ます。夕方になると灰褐色のヤモリが外壁に貼りついていて、ぎょっとビックリすることも。いやいや、結構可愛いんですけどね^^ 家を守ってくれていますし!(ヤモリ=家守り)
夕方と言えば、先日、閉店作業でドアを開けたまま玄関先の植木に水をやっていた時のことです。「ぶ~ん」と、結構勢いのある羽音がしたんです。しばらくして、室内からその音が聞こえるのに気付いて覗いてみると・・・
ぎょえ~・・・。スズメバチが入っちゃった
部屋の電気を全部落としても出て行かず、クローゼットの奥に入ってのんきに身づくろい中。スズメバチにも安心してリラックスしてもらえる空間と、喜んでいいのやら・・・^^;
頭を低くしたままクローゼットの下にあった掃除機を取り出し、スズメバチが向こうに頭を向けた隙に見事吸引しました。(こっち向きのままだと、気付かれて逃がす可能性が高いので。ちなみにゴキブリは前進あるのみなので、頭から吸うに限りますが。昔の牧場生活で身に付いた野生の勘です。)
 今年はハチが暑さのせいで凶暴化していると聞いていたので、ちょっと肝を冷やしました。暑いと、通常の業務に加えて巣を冷却すると言う仕事が増えるので、ハチも忙しくてイライラするんだとか。あらら、人と一緒だ ^^;
生き物って、基本的にはのんびり暮らしたいものなんですかね~。やっぱり。

雨の高尾山

今日は朝早くから雨がちらつき、台風の気配。1ヶ月以上ご無沙汰していた雨!!これで涼しくなりますね~♪ 

さて。雨がどしゃ降りになったら引き返すつもりで、今日も高尾山へ。朝6時半から登り始めて、7時過ぎには降り出しました。
引き返そうかな~・・・と迷いながら歩いていたら、途中で別々に出会った2人のオジちゃんに、「大丈夫だよ!雨の高尾山は気持ち良いよ~」と、にこやかに言われました。何が大丈夫なんだか分からないけど ^^; とにかく同じ様に太鼓判を押されてしまったので、もうこれは「行け」と言う事だなと。めげずに頂上まで頑張ることにしました。
頂上に到着した頃には結構な雨量で、辺りは靄に包まれて白い世界。でも、こんな天候にも関わらず、他に3~4人はいました。皆、オバカサンだな~

帰り道は山道に水が出て、まるでちょっとした沢の中を歩いている感じ。でもお陰で、ちぃこいカエルやトノサマガエル、果ては沢ガニにまで会っちゃいました!皆、雨が気持ち良くて、思わず道まで出てきちゃったという様子。
カエルはともかく、沢ガニは珍しいですよね。じっくり見ようと近づくと、横歩きが止まります。ジッとしていた方が見つからないと思っているのでしょうか。・・・そんなことしてたら、つかまっちゃうし踏まれちゃうよ~!^^ 実にのんびりした時の流れの中で生きている様です。
それにしても、ケータイがバッテリー切れで、写真を撮れなかったのが悔やまれる・・・。

トマトのつぶやき


今日もすばらしい青空!・・・と素直に喜べない・・・。
やっと日差しは秋めいて来たようですが★
今年の neMu no ki のベランダには、ミニトマトがおりまする。日光を求めてひたすら成長、ベランダの手すりを追い抜いてスクスク・・・。実はミニだけど、苗木はとっても立派に育ちました。
  
トマトは脇から出てきた芽を摘んで、実の成る枝にエネルギーが集中するように育てるとは知らず、ワキメを生えたい放題生やしてしまった私。
8月の中頃に30個近く一気に収穫した後、木のエネルギーがワキメで分散して、もうこれ以上は実はならないかもなぁ、なんて思っていました。ところが、今頃になって、その成長したワキメに実が付き・・・。
 太陽の光の中で、宝石のように輝いております~^^
一つ、面白いことを発見! 最初に生った実はまんまるだったのに、このワキメのトマトは先が尖っているんです。きっと、木としてはすでに一度体力を消耗した後なので、その余裕のなさが形に現れたのかも。
人も、精神や心のあり方が顔や体つきに現れると言います。外側の形って、自分で思っている以上に内面性と密着しているんだよ、ってトマトに言われている気がします。

高尾山トレーニング♪

水曜日は neMu no ki のお休みの日。
店主はこの日にトレーニングを兼ねて高尾山に登っています。6月頃に思い立って、そこからどうしても用事のある時を除いては毎週登ってます^^ 

高尾山の幾つもある登山路の中で、沢を眺めながら歩く琵琶滝コースは水音が心地よい穏やかな空気の道です♪

  今朝も5時に起きて、6時少し過ぎに京王線の高尾山口駅に到着。こんな時間でも、登山者はちらほらいるんです。みんな、夏は涼しい内に登って降りてこよう!という魂胆なんですな

 往きは尾根道を行く稲荷山コース。尾根道は風が抜けやすいためか、空気が軽い感じがするので好きなんです^^ それに、以前牧場で仕事をしていた時に、馬に乗ってよく通っていた山道に似ているので、懐かしくてほっとしたりもして。
帰りは、久しぶりに沢伝いの琵琶滝コース。真夏は、湿気で意外とムシムシしていたり小虫が飛んでいたりするので、ちょっと避けていました。でも、稲荷山コースは地面が濡れていると滑りやすくて危険。今日は微妙に滑りそうな気配だったので、安全策で琵琶滝コースに。

鮮やかな紫!目の保養です~♪

  琵琶滝コースでは、タマアジサイが満開。

玉の様に丸い蕾だから、タマアジサイ。

   人に見られようが見られまいが、そんな事オカマイナシ。けなげに咲いている花を見ると、心癒されます。
下界はまだまだ炎暑が続いてるけれど、山には少しずつ秋の気配。久々の沢の道も、涼しくて心地よかったですよ♪