ニワトリ」タグアーカイブ

お節介な鳥と、いたずらな馬~12月と年末年始の営業予定

 

12月もすでに下旬!

 

年末年始の営業のお知らせを

早くしないと~!と思いつつ、

 

一緒にアップしようとしていた

記事がなかなか完成せずに、

今に至ってしまいました~( ;∀;)

 

今年はどうやら

人間に関する臨床例は

上手くまとめられない頭に

なっているみたいです。

 

最後こそはと

思っていたんだけどなぁ。

 

年の瀬も迫って来たので

抵抗するのはやめにして、

ここから年始にかけての

営業のお知らせと、

 

クスッとしたくなる

生き物の可愛らしいお話で

皆さんに和んでいただいて、

今年の締めにしたいと思います(^^♪

 

 

 

年末年始の営業の予定

 

年末までもう少しですが、

ここから先の12月の営業予定を

念のためにお知らせしますね。

 

23日(金・祝)、26日(月)

はお休みとなります。

 

代替として、

25日(日)、28日(水)

は営業致します。

 

年末は12月29日(木)まで、

年始は1月6日(金)からの

営業となります。

 

 

 

ご希望日の当日に

ご予約のご連絡を

頂くことがあるのですが、

 

長丁場の施術で

事前の準備なども必要ですので、

当日のご予約は

お受け出来ない場合が多いことを

ご理解頂けますと幸いです。

 

ご予約の際にはできるだけ

お早めにご連絡を下さいます様に、

ご協力のほどお願い申し上げます(^人^)

 

 

 

世話焼きのジョウビタキ

 

縁側に座り込んで

暖かな日差しの中で

歯磨きをしていた時のこと。

 

3メートルほど先の木の枝に

きれいなオレンジ色の胸をした

ジョウビタキが一羽、止まりました。

 

こちらの目と向こうの目が

正面からバッチリ合いました。

 

お、目が合った。

しかも、両目とも合ってるぞ。

こりゃ~逃げるだろうな。

 

ところが、

歯磨きをしている人間は

攻撃して来ないだろうと

見切ったのかどうかは

分からないけれど、

意外にもジョウビタキは逃げません。

 

むしろ、より近くの木に

飛び移ってきました。

 

 

 

冬のこの時期になると、

庭では椿が咲き始め、

 

南天や百両、

ピラカンサスなどの

様々な赤い実が生り、

 

初春の開花に向けて

ロウバイが蕾をつけ始めます。

 

赤い実もロウバイの蕾も、

鳥たちにとっては

恰好のエサとなります。

 

ジョウビタキは

ピラカンサスの実を

狙っていたようです。

 

ピラカンサスの向こうにある

椿の幹の前を通り、

私の視線から隠れるように

ピラカンサスの葉の茂みの

向こう側に止まりました。

 

人間と目が合っても

動じなかったのに、

椿の幹の前を通る時には

なぜかワタワタ慌て気味。

 

人目を感じたままなので

さすがに焦ったのか、

それともただ単に

不器用だったのか( ^ω^ )

 

何となく人間ぽくって

面白いやつだな~と気になって、

しばらく観察することに。

 

 

 

ジョウビタキの仲裁

 

庭には、他に

2羽のムクドリも来ていました。

 

ほどなくして、2羽は

ギャーギャーと争い始めました。

 

俺のいる枝に来るな、

お前こそあっちに行け、

…的なケンカのようです。

 

なかなか止む気配がないので、

途中で柏手を勢いよく

「パン!」と打ってみましたが、

 

足元で昼寝をしていた柴犬が

半ばビックリ顔で

「お仕事ですか!?」

と起き上がっただけで、

争いに夢中の当事者たちは

気づく様子もなし。

 

「困ったもんだね~。」

と犬と顔を見合わせていると、

 

先ほどのジョウビタキが

地面すれすれに飛んで、

2羽のいる木の下の方へと

移動して行くのが見えました。

 

2羽の方へ視線を上げると、

「チョ、チョ、チョ、チョ。」

と小さく鳴き始めました。

 

(「地鳴き」の中の、

低い音だけを出していたようです。

BIRDER.jp のサイトで鳴き声が紹介されています。↓

http://www.birder.jp/featureprograms/2015-01/2015-01-2.htm

 

何やってんの~、

ちょっと止めなよ~、

…的な感じ。

 

ムクドリと言えば

ジョウビタキの倍はあろうかと言う

身体の大きさ。

 

もし2羽のケンカに

巻き添えでも食ったら…

なんてことは、

ジョウビタキは考えていないようです。

 

勇敢と言うか

正義感が強いと言うか

向こう見ずのお節介と言うか(^▽^;)

 

関係のないことなのに、

わざわざ近づいて行ってまで

首を突っ込むとは。

 

でも、

小さく低い声で鳴いて

穏やかに話しかけるなんて、

気遣いも感じられます。

 

しばらくの間、

彼は小さく鳴き続けながら

2羽の仲裁を試みていましたよ。

 

平和や調和を

愛する鳥なんじゃないかなぁ、

きっと。

 

…さてさて。

いい加減に歯磨き粉も

流しに行かなくちゃ!(^▽^;)

 

 

 

ニワトリと馬の心理ゲーム

 

ジョウビタキの

思いやり溢れる場面を見ていて、

ふと昔見た光景を思い出しました。

 

まだ馬専門の牧場に

勤めていた頃のこと。

 

当時牧場にいた馬たちは

いずれ劣らぬ個性派ぞろいで、

 

丸太の様な胴体を

左右に揺らしてのっしのっし歩く

食いしん坊のおばちゃん馬とか、

 

狭いところが怖いのに、

超がつくほど真面目過ぎて

拒否することも出来ず、

鼻をフーフー言わせながら

一生懸命に狭いところを

通る馬とか、

 

とにかく色んな

面白くて可愛らしさのある

「濃ゆい」馬たちがいました。

 

 

 

源太は、馬のくせに

サラリーマンっぽい、

と言われていました。

 

どういう事かと言うと、

 

翌日も仕事があるから

目いっぱいやらない、

と言うことを

モットーにしている感じです。

 

重種の血が混ざる彼の馬格は

大きくてしっかりしていて、

与えられたお仕事は

真面目にやっているんだけれど、

 

いつもどこか余力を残していて、

お~い、一生懸命やってる!?

とついツッコミたくなる…(;・∀・)

そんなところのある馬でした。

 

 

 

ある日、

源太の小屋の窓枠に

ニワトリが止まっているのが

目に入りました。

 

何となく気になって

見ていると、

 

小屋の中にいる源太が

ニワトリの正面に立って、

 

ニワトリを鼻で

ツンと突つきました。

 

ニワトリは正面から押されて

バランスを崩し、

オトトトト…と

羽をバタつかせます。

 

のけぞった姿勢から

何とか立ち直ると、

まっすぐ止まり直しました。

 

それをじ~っと見ながら

待っていた源太は、

起き上がったニワトリを

再びツン。

 

オトトトト…。

 

 

 

羽をバタバタしながら

再び体勢を立て直し、

起き上がるニワトリ。

 

…源太はと言えば、

またもやツン。

 

オトトトト…。

 

ツン。

 

オトトトト…。

 

以下、繰り返し。

 

 

 

思いがけない場面を

目撃した私は、目がテン。

 

作業の途中だったので、

このやり取りの結末は

残念ながら見届けることが

出来なかったのですが、

 

目撃していた間だけでも

かなりの回数、

この起き上がりコボシ運動は

繰り返されていました。

 

 

 

小屋の窓枠の下には

飼桶が下がっていましたから、

 

ニワトリは

源太のご飯の残りを

漁りに来たのだろうと思います。

最初は。

 

それが

どういう風の吹き回しか…。

 

 

 

押されて嫌なら

ニワトリは逃げれば良いですし、

 

食事を狙われて嫌なら、

ニワトリが体勢を戻す前に

源太は何度だって

ツンと突っつく余裕がありました。

 

それに、突き方そのものを

もっと強くすれば、

ニワトリは簡単に

地面に落ちたでしょう。

 

あれは、源太に

知性と優しさがなければ

出来ないことだったと思います。

 

そして、お互いに

結構楽しんでいたんだと

思うんです。

今考えても。

 

 

 

ニワトリが

落ちるか落ちないか、

そのギリギリの力で押す。

 

押されたニワトリも、

懸命に戻ってくる。

 

ここで起きていたことは

傍から見れば

源太のいたずらなんだけど、

 

彼らの間には、

思いやりとか楽しさの共有

みたいなものがあったからこそ、

飽きもせずに何度も何度も

繰り返していたんじゃないかな

と思うんです。

 

ニワトリは後ろ姿だったから

表情は見えなかったけれど、

彼が起き上がって来るのを

見守る源太の目には、

 

「あ、戻って来た」

…的な感じで、

普段のサラリーマン源太にはない

楽しそうな色が

浮かんでいましたもの。

 

 

 

むすびに代えて

 

今年は年明けから

動物と関わることが

多い一年でした。

 

子供たちと交流する

お仕事をしているポニー達の

メンテナンスをさせて頂く

機会に恵まれたり、

 

足が変形して

跛行していた老齢馬に

定期的な施術をしたり、

 

チビ助の頃から知っていた

知人の猫が旅立ちの時を迎え、

その最期の3日間、

ヒーリングをさせて頂く

機会を頂いたり。

 

 

 

施術を受けている彼らが

時には寝落ちして、

行儀よく揃えて伸ばした前足に

きっちり乗せていたはずの小さな頭が

不覚にもカクッと横に滑り落ちたり、

 

鼻面を下げた状態で

ウットリと寝入ってしまって、

気づいたら長い鼻先が

すっかり地面にくっついていたりと、

 

心から施術を楽しんで

リラックスしてくれている

彼らの姿を目にして、

 

施術をすることの喜びと意味を

私も改めて感じた一年でした。

 

あ。

言葉を超えたところで

動物と交流していたせいで、

人間の臨床について

思考がまとまらなくなってたのかも~(^▽^;)

 

と言うのは半分本気ですが、

臨床で私自身が体験し、

目撃する「奇跡」を、

来年はもっともっと

表現していけたら良いなと思います。

 

 

 

それでは。

みなさんもどうぞ、

良き新年をお迎えくださいね。

 

今年も最後まで

お付き合い下さいまして、

ありがとうございました(#^.^#)